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投稿者: シスター ルース 森

時計

シスター ルース 森

時計  近くのサンクスへコピーをしに行きました。刷り上るのを待ちながら、ふと壁の時計に目が行きました。見る人への心くばりでしょう。二つの針のうち、短針だけが赤く塗られていて、よく目立ちます。  思えば、これまでにいろいろ… 続きを読む

マリア像

シスター ルース 森

マリア像  北大路通にめんした高野教会の門にたつと、年をへたマリア像に迎えられます。足もとの碑文から、第二次世界大戦中、アメリカ人のうちただ一人日本にとどまって、この教会に幽閉されていたカトリック司祭のパトリック・バーン… 続きを読む

「信じる」

シスター ルース 森

「信じる」  命にかかわる大きな手術をうけたあと、通院しながら療養している一人の友人が訪ねてきて、いろいろと話して帰っていきました。  「私の主治医の先生は、コンピューターの画面を見ながら、こわい顔をして、真実しか言わな… 続きを読む

復活祭のメッセージ

シスター ルース 森

復活祭のメッセージ  復活祭もちかいある晴れた日に、深草の病院に入院している友人を見舞ったあと、桜並木の道をゆっくり歩きました。七分咲きの桜の木々のあいだに、たくさんの小さなつぼみをつけて、こんもりと茂る1本の木を見つけ… 続きを読む

シスター ルース 森

時  2本の茎にみごとな花をつけた早咲きのアマリリスの鉢を修道院の玄関の台に置きました。通りがかりのシスターたちやお客さまたちが目をとめて、「わー、きれいね!」「すごく大きく咲いたのね!」「1本の茎に4つも花を付けるのね… 続きを読む

ボタン

シスター ルース 森

ボタン  何十年も前、シスターになって初めていただいた仕事は、学校で中高生を教えながら、寄宿生の世話をすることでした。寄宿舎にはボタンという名の小型の犬が飼われていました。連れてきたアメリカ人の司祭が、ボタンのように小さ… 続きを読む

自然

シスター ルース 森

自然  去年のクリスマスにも早咲きのアマリリスの株の鉢をいただきました。10週間もたつと開花するということなので、2月の「祈りのテーブル」に飾りたいと思い、すぐに水をやり始めました。2週間ぐらいして葉が出てきて伸び始めま… 続きを読む

待合室で

シスター ルース 森

待合室で  その日、私の予約時間は昼過ぎで、病院の待合室は閑散としていて、ただ幼子の泣き声だけが響いていました。見ると、隣の科の診察室の前で、一人の若い女性が椅子に座ったまま点滴を受けています。そのそばで2歳ぐらいの男の… 続きを読む

よい思い出

シスター ルース 森

よい思い出  ブログに投稿しはじめたころ、フランスの哲学者マルセルが、若き哲学者だった今道友信氏に、「人間が人間に贈ることができる最善の贈り物はいい思い出だ」と語ったことを紹介しました。そして、ブログに載せた文章が10篇… 続きを読む

シスター ルース 森

星待降節に入った教会では、キリストの降誕祭をむかえる期待と喜びで、人々の心が日に日に高まっていくのを感じます。ある待降節を私は、セントルイスのマザーハウスで過ごしました。私の属したエマウス コミュニティでは、ある夜のリク… 続きを読む