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「信じる」

シスター ルース 森

「信じる」
  命にかかわる大きな手術をうけたあと、通院しながら療養している一人の友人が訪ねてきて、いろいろと話して帰っていきました。
  「私の主治医の先生は、コンピューターの画面を見ながら、こわい顔をして、真実しか言わない先生です。こわいけれども、気休めを言わないこの先生を私は信じています。」と、彼女は言いました。
  私の入院の体験も思い出しながら、「笑うことが快復にはとてもよいようですよ。」と言うと、「真実しか言わない私の先生も、こわい顔で『できるだけたくさん笑いなさい』とおっしゃるのです。」と言います。思わず笑いがこみ上げてきて、私たちは大笑いしてしました。「同じ病室の入院患者の人たちと『ちっとも笑わない先生がいちばん心配だね。』と冗談をいいあって、笑っていたのです。」と言ったあと、「でも、こわい顔で真実しか言わないこの先生を私は信じています。」と、彼女は真剣な顔で繰り返しました。
  避けることのできない病気や災難、失敗や悩みも多いそれぞれの人生をいきていきながら、私たちはそれらの底にある「真実」を見出し、「信じ」ながら生きているのではないでしょうか。