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ニュース

ヴェールを通して  その三  手紙

シスターメリー・パトリシア久野

 十数年前、修道誓願25周年を記念してローマで刷新を兼ねた集いがありました。 一月ほどあったその集いの間のある日 郊外にある聖パウロ教会に一人で出かけました。大きな教会内のあちこちで祈っている人が沢山いました。イタリア語… 続きを読む

カワラナデシコ

シスター ルース 森

カワラナデシコ お盆を過ぎてまだ、炎天の続くある日、松ヶ崎通りを歩いていて、ふと、道べにカワラナデシコがやさしい姿で咲いているのを見つけました。毎日の暑さにも関らず、確実に秋は近づいているのだと思いました。それにしても、… 続きを読む

ヴェールを通して  そのニ  お布施

シスターメリー・パトリシア久野

修道女になって2,3年目のある日 法然院の側をのんびり散歩していました。何も持っていませんでしたので手を後ろに組んでぶらぶらと歩いていました。 しばらくすると後ろ手に組んだ手の中に何かがポトンと入りました。見ると… 続きを読む

セージの花

シスター ルース 森

セージの花 最近、京大病院に友人を見舞い、入り口近くの喫茶コーナーでお茶を頂きながら、しばらく話をしました。ちょうど昼時で、車椅子の病人と一緒に食事をする家族らしい人々、「注射は始めだけがちくっと痛いだけだよ」と幼い娘に… 続きを読む

忘れ物

シスター ルース 森

忘れ物 河原町教会での入門講座を終えて、修道院へ帰る途中でのことでした。東西線お池駅で電車を降りて丸太町線のプラットホームに立ったとき、何か手元が軽く感じられ、布の袋を1つ電車の座席に置き忘れたことに気づきました。長年、… 続きを読む

雑巾作り

シスターメリー・パトリシア久野

あるシスターから雑巾を集めるように頼まれました。 それはそのシスターの知り合いの方が「東日本大震災」の被災者の方のため何かをしたいと考え、雑巾を送ることを思いついて、そのシスターに依頼の手紙を送られたからでした。 コミュ… 続きを読む

ケリ

シスター ルース 森

ケリ 先日、唐崎駅から修道院へと歩いているときに、祇園祭りの鉦の音がかすかに聞こえたように思いました。歩いていくうちに、その金属的な音はますます大きくなっていきます。あたりを見回すと、道端の田んぼの傍の大きな建物の屋根の… 続きを読む

信頼

シスター ルース 森

 アメリカに滞在していたある日、日本から1通の手紙が届きました。そこに書かれていた1つの言葉が目に入ったとき、私の体に衝撃が走りました。それは「あなたの選択に信頼します。」という言葉でした。それが事実であったかどうかは分… 続きを読む

姫百合

シスターメリー・パトリシア久野

花屋さんに姫百合があるのを見つけました。 「一本ください」と言うと青年の店員さんは沢山の中から一輪だけ花をつけているのを選んでくれました。沢山花をつけているものもあり、「3輪くらいついているのがいいな」と思っていましたの… 続きを読む

「東日本大震災」を思う。  そのニ

シスターメリー・パトリシア久野

震災直後の新聞記事の中で強く印象に残ったものが二つあります。一つは、原発関係者の「原発には確かに危険性は残ります。でも、どこかで割り切らなければならないのです」という言葉。もう一つは、ある方が電力会社運営の「電力館」を見… 続きを読む