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ニュース

こげたご飯

シスターメリー・パトリシア久野

小学3年生頃のことです。母が留守の時、何か手伝いをしたいと思い、ご飯を炊くことにしました。薪の火で炊くのです。薪の火でご飯を炊くのはむつかしいのですがなんとか炊けそうでした。火がついたのを見て安心した私は遊びに行きました… 続きを読む

心から

シスター ルース 森

心から  昼の暑さがまだのこる夏の夕方、私は急ぎの手紙をだしにポストへ行こうとしていました。ちょうど道をまがろうとしたとき、私の前を横切って、子供とその母親らしい女性がつづいて自転車を走らせて通り過ぎました。後に「お先に… 続きを読む

骨折

シスター ルース 森

骨 折  何か月かまえに、腰椎を圧迫骨折して、今、胸から腹部をおおう大きなコルセットをしています。日常の生活がいろいろと不自由なのですが、その1つは、道を歩くとき、体が前に進まないように感じることです。  先日も、修道院… 続きを読む

ナン・スタディ(修道女 研究)

シスター ルース 森

「ナン・スタディ」(修道女 研究)  私たちノートルダム教育修道女会の、75歳以上の678名のアメリカ人シスターたちが、アルツハイマー病の解明のために協力しています。「ナン・スタディ」はその壮大な研究の名前です。  疫学… 続きを読む

協働

シスター ルース 森

協 働  今年3月末、私はアメリカでのミーティングに出席するために、京都駅から伊丹空港ゆきのリムジンバスに乗っていました。窓外にうつりゆく景色をながめながら、会の主催者の友人に送ってあるビデオのことを思っていました。実は… 続きを読む

「えい!」

シスター ルース 森

「えい!」  ママといっしょに私のすむ修道院へ遊びにきてくれる4歳の男の子のお気に入りの場所は、窓辺のほそい棚の上です。彼は小さいときから、この高さ80センチ、巾40センチの棚のうえに、腰かけ、立ち、寝そべり、あらゆる遊… 続きを読む

五色八重散り椿

シスター ルース 森

五色八重散り椿  日曜日の朝になると、私は住んでいる修道院から松ヶ崎通りをあるいて、家々の庭木や季節の花々を楽しみながら、北大路にある高野教会のミサにいきます。香りのよいソシンロウバイ、四季咲きの桜、ナンバンギセルもよい… 続きを読む

柚子(ユズ) 茶

シスター ルース 森

柚子 (ユズ) 茶  冬というと、ほのかな柚子の香りをなつかしく思い出します。柚子の香りの酢の物、お吸い物、鍋物のタレ、香の物…。そして、いつも使い残った柚子の実が、冷蔵庫の片隅でしぼんでいくのをもったいなく思ったもので… 続きを読む

呼び出されて

シスター ルース 森

呼び出されて  元旦のミサで、ご聖体を受けるために祭壇に近づいていた時でした。後ろから大きな声が「シスター!」と私を呼びました。私が親しくしている4歳の男の子です。ご聖体をいただいて席にもどった私はとてもさわやかに感じて… 続きを読む

チーズ

シスターメリー・パトリシア久野

その神父様は修道院で生活なさっていました。その修道院では食事のときチーズが大きな塊のまま出て、各自が自分に必要なだけ切り取って次の人に回すそうです。ある時、隣の人が、チーズを、4分の1のところで切り分け、そのおおきいほう… 続きを読む