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「言葉その1」

シスターメリー・パトリシア久野

彼女はある時、
二つの容器に水を入れ、その一方には「ばか」とか侮蔑の言葉、もう一方には「ありがとう」と感謝の言葉を書いた紙を貼るか、入れるかし、後で、両方の水紋を写真で撮ったところ、侮蔑の言葉を貼った容器の水紋は荒々しく乱れてい、感謝の言葉の方は美しい模様になっていたという数枚の写真が載っている本を見たそうです。

人間の体の80パーセント程は水分だから良い言葉、優しい言葉を聞いていると、きっと良いに違いないと思って、それからは歩く時も、キュウリを切る時も、バスに乗り遅れても「ありがとうございます。ありがとうございます。」というようにしたそうです。すると色々な事が好転していくように感じると言っていました。どの様な言葉も最初にその言葉の影響を受けるのはその言葉を口にした当人ですよね。
怒りの言葉を口にすると,さほどでもなかったのに怒りが込み上げて来る。
無理にでも、優しい感謝の言葉を口にすると気持ちが穏やかになってくるのは多くの人が持つ経験です。
ままならぬことも多い中で生活する時の知恵を頂いたように感じました。
旧約聖書の中にはつぎのようなことばがあります。「自分の口と舌を守る人は苦難から自分の魂を守る」(箴言21章の23)
心したいものです。