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年の初めに  Part 2 挨拶

シスタージョアンナ徐

 毎週火曜日、私は京都ノートルダム女子大学のシスターズラウンジで学生の皆さんと出会っています。朝、大学の正門を通過する時、守衛さんが大きな声で「お早うございます」と声をかけてくださいます。とても幸せな気分になります。挨拶は人間関係をスムーズにするコミュニケーションの第一歩と言われています。 学生の皆さんも守衛さんに呼応して、自然に挨拶を交わしているのを見るとうれしいです。 

 ところで、最近は目を合わせて挨拶したり、短い言葉をかけながら、さわやかな挨拶を交わすことが少なくなってきました。どこへ行ってもスマートホンに夢中で、交わることをあえて避けているようにしか思えない光景が目に留まります。 相手の方の表情を見ながら安否を気遣う心のゆとりがなくなっているのでしょうか。 挨拶は目と目が合い微笑むことを通して、相手を受容していることを表し、その方との結びつきが自然に深まってゆきます。

 時と場所、状況に応じて挨拶の仕方は異なりますが、相手を尊敬し、思いやりと愛をもって互いの心と出会い、触れ合う精神は世界共通です。「お早うございます・こんにちは・こんばんは・さようなら・おやすみなさい・有難うございます・ごめんなさい・どうぞ、その他」。

 夫や子供たちを職場や学校に送り出すお母さん方の「いってらっしゃい」の一言が、仕事や勉強を効果的に推し進め、生産的にする大きなエネルギーとなっていることでしょう。 また、外国の方々と道で出会った時、笑顔で挨拶しますと彼らは本当にうれしそうに応答されます。たった一つの「挨拶」が「世界は一つ」と感じさせてくれるのです。

 2018年、早くも2月を迎えました。 年の初めに当たり、今年の目標は「まず私からさわやか挨拶を!」と自分に言い聞かせています。