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ある朝の祈り

シスター ルース 森

ある朝の祈り

  2週間前のある朝、収集場所へゴミ出しに行き、修道院の生け垣に沿って帰ってくると、向こうから1台の自転車がやってくるのに気づきました。高校生らしいお嬢さんが乗っています。私に気づいたようで、ちょっと戸惑った気配がありました。私のどちら側を通りたいのかしらと思い、私はとっさに生け垣の側も通れるように道を空けていました。すぐに、彼女は私に「失礼します」と笑顔で挨拶しながら、私と生け垣の間を通りぬけていきました。私も「ごめんなさいね。」と答えていました。そして、思いがけないさわやかな挨拶と笑顔から、彼女が今日1日、明るい楽しい心で友達と交わり、元気に勉学に励むにちがいないと思ったのです。一瞬の出会いが私の心も明るくしていました。

  そして、すぐに、ウクライナとロシア、また、イスラエルとハマスの戦闘に巻き込まれている、本当に多くの人々、特に、子供たちの不安や恐怖を思い、心が痛みました。今日、11月24日、イスラエルとハマスの間で4日間の休戦が決まり、人質の交換もあると知りました。これが完全な終戦へとつながるようにと祈らずにはいられません。世界中の人々、特に、子供たちが幸せで、希望をもって生活できるようになりますようにと祈ります。