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「雨の日」

シスターメリー・パトリシア久野

ここ数日、雨の日が続いていますが、昨年の今頃の雨が続いたころを思い出しています。「長い入院生活の間、多くの方が訪ねて下さいました。その御親切と優しさに支えられて、闘病生活を何とか過ごしてこられたように感じています。

遠くから新幹線に乗って、来て下さった方、比較的近くにいらっしゃったので定期的に来て下さった方等、多くの方の優しさと御親切によってどれほど力を頂いたことかと感謝の念でいっぱいです。それでも連日の雨。4・5日は、入院している病院関係者以外の方に会わない日もありました。病室から見える大木の枝も葉も連日の雨で力なく垂れているのを見ると寂しさが一層つのり、世の中全てのものから断ち切られ、忘れられたように感じたこともあります。「今日は日曜日だけれどだれもきてくれなかったなあ」とぼんやりとカーテンを眺めていると「シスター」とカーテンを開け爽やかな笑顔をみせてくれた人がありました。「今日は主の日ですもの.来ますよ。」と言って一緒に祈ってくれた時は思わず涙がこぼれました。
マタイ福音25章31からの御言葉を想いました。
「私の兄弟である、この最も小さい者の一人にしたことは、私にしたことである。」と、神であるキリストがおっしゃった言葉です。
直接的・間接的に関わって下さった全ての方に感謝を込めて、主の祝福を祈ります。
また、病、その他の理由で家族と離れ、さみしい思いで日々を過ごしていらっしゃる方の為に願います。その方々が人々とつながっている暖かさ、自分が大事にされていると実感時がありますようにと。主イエスキリストによって。アーメン