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魔法の西瓜

シスタージョアンナ徐

果物の中でも夏を象徴する西瓜が食卓に上るたびに、私は夏休みも殆ど終わりに近づき、泣きべそをかきながら宿題に追われていた頃のことを懐かしく思い出します。

それは登校日が迫っていた8月下旬のことでした。ラジオ体操は毎朝6時半、家の前の公園で、友人や近所のおじさん、おばさんも参加して楽しくやったものでした。体操に参加した証として、必ず「印」を押してもらわなければなりませんでした。それを数えるのも楽しみの一つでした。しかしそれ以外にたくさんの宿題がありました。五本の指にも満たない日数でどうして宿題を完成させるのかと、小さい頭と胸を痛め途方にくれていました。もう、パニック状態!しかも、絵日記帳は日付と曜日は記入しておいたのですがほとんど白紙に近い状態でした。泣きながら姉に「まだ宿題ができてないの」と訴えました。母のように優しい姉は、「西瓜も食べたわね。」と言って、私の目の前で「大傑作」と思えるほどの色鮮やかな「西瓜」の絵を描いてくれました。本当においしそうで、今もって忘れられない「魔法の西瓜」として記憶の宝庫に収められています。

花火大会や海の家その他、子供たちにとっては楽しいことずくめの夏休みがもうすぐ終わろうとしています。小中学生や高校生に出会いますと、みんな宿題はできたかなと心配になってきます。かつての自分を重ね合わせ、宿題の完成を心から応援したいと思います。

また、夏休みは、私自身の人生の宿題を着実にやっているかどうかを振り返る好機ともなっています。