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心躍る一通の封書

シスタージョアンナ徐

夏になると友人・知人から暑中見舞いや音信を問う懐かしい手紙が届きます。何気なく封筒を見た途端、その方の自筆に出会い、今その方が私の傍にいるようで幸せが広がってきます。また、素敵な切手を見ますと嬉しさも倍加し、送ってくれた方の優しさや心使いに触れることができます。

1979年(昭和54年)、7月23日を日本郵政省は「ふみの日」と制定しました。主旨は「手紙の楽しさや手紙を受け取るうれしさを通じて文字文化を継承する一助となるように」ということです。しかも封書で手紙を受け取る楽しさは誰にとっても格別だと思います。特に、手書きで綴られた封書は、その方らしい人柄と持ち味がしのばれ、その方を身近に感じることができます。

2歳年下の私の妹があるとき、手紙にまつわる思いを分かち合ってくれました。「いつも手紙を出すときはその方の幸せを願い、切手に少しばかり心を配るのよ」と話してくれました。ただ、素敵な切手をいつも貼ってくれている、それだけの思いで、彼女からの便りを受け取っていましたが、彼女の細やかさや思いやりに触れ、彼女への感謝とともに、それ以後、手紙を出すときは、相手の方の幸せを願い、喜ぶ姿を想像しながら切手にも心を配るようになりました。

そう言えば、万人から愛されている聖書はまさに神から私たちへのラブレター!このラブレターを通してどれだけ多くの人々が喜びや愛を感じたことでしょう。そしてこれからも………。

今夏は、特に、永遠のベストセラーと言われる「聖書」を、思いをこめて紐解いてみたいものです。あなたには、そして私には、どのような素敵な切手が貼られ、胸をときめかせながらこのラブレターを読むことでしょう。