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青スジアゲハ蝶

シスター ルース 森

青スジアゲハ蝶
  昨年の夏、日本に来たアメリカ人のノートルダムのシスターと「バタフライ・フレンド」とお互いを認める友達になりました。蝶の不思議な生態の1つを紹介してくれた彼女を、私は伏見の青少年科学センターへ案内して、沖縄からのオオゴマダラ蝶とその金色に輝くさなぎを見せ、すっかり意気投合したのです。彼女は「蝶を見かけたらお互いのために祈りましょう」と提案しました。
今年の8日間の黙想のために、唐崎の祈りの家へ行く前に彼女にメールし、祈りを頼みながら、最近は蝶を見かけないなあと思いました。
  黙想が始まる朝、琵琶湖の水辺を歩いていて、ふと気がつくと1羽の青スジアゲハ蝶が飛んでいます。そして、私のすぐ前のすこし盛り上がった地面に羽を閉じて止まりました。私はすぐに彼女を思い起こしました。20分もたって私が去るときも蝶はじっと動かずにいました。
  8日間の黙想のあいだ、時折、姿を見せる青スジアゲハ蝶に、私のために祈ってくれている彼女やコミュニティのシスターたち、また、友人たちや家族を思い、彼らのためにも祈った特別な黙想の日々となりました。