新たな出会いの時
3月15日、「勇気を翼に載せて、希望の風に乗り」(旅立ちの歌)わたしたちの6年生、166名は、それぞれの新しい道へと出発しで行きました。見送る者の胸をしめつける不思議な感動の中には、新しい発見の喜びが含まれていることをご存知でしょうか。それは、彼らが近くにいた時には気付かなかった彼らの、もう一つの素晴らしさです。私はそれを「新しい出会い」呼びます。そうです。彼らとの別れは新しい出会いの始まりなのです。
親しく交わり、共に過ごした人と別れた時にも、悲しみの底にこの新しい出会いの始まりがあります。改めて、その人が自分にとって、どんなに大切だったか、どんなに素晴らしかったかに気付きます。関わりは続いていくのです。
卒業式が終わって退場する卒業生を見送る姿の中に、私は「導き育てる」者の真の有り様を感じとるのでした。
新しい発見は人だけとは限りません。馴れ親しんだ場所や自然もそうです。
4月が来ると、私は4年間近く住んだ岩倉修道院から、松ヶ崎小竹薮町に建てられたノートルダム教育修道女会本部修道院に移ります。今改めてここ岩倉の比叡見ヶ丘にある幡枝修道院の恵まれた環境と、共同体を思い返し、新しい発見に心を躍らせています。それはより強く、より深く続いていく絆の始まりです。
それでは私も「信頼を翼に載せて、感謝の風に乗り」比叡見ヶ丘を降りて、神様のお示しになる新しい場所へと出発いたしましょう。
シスターアンミリアム