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アーモンドの花が咲きました。

シスターメリー・パトリシア久野

主の言葉が私に臨んだ。
「エレミアよ、何が見えるか。」
私は答えた。
「アーモンド(シャーケード)の枝が見えます。」
主は言われた。
「あなたの見るとおりだ。私は私の言葉を成し遂げようと、
見張っている(ショーケード)。」 旧約聖書  エレミア書より

昨年春、教会に行く途中のガレージの隅に、見慣れぬ花をつけた木を見つけました。桜でも、梅でも、杏でもない‥‥何かしらと思いながらよくよく見ると、朽ちたネームプレートに、アーモンドと言う字が微かに残っていました。
初めて見るアーモンドの花、どんな風に実がなるのか楽しみで、時々見に行っていました。
秋には実をつけ、冬は剪定されていましたので 十センチ程の小枝を二、三本もらいました。
12月の寒い中、十センチ程の小枝の挿し木、着くかどうかあまり期待していなかったのですが、3月のある雨上がりの日、庭に出て見ると桜のような小さな花を一つつけていました。
根着くだけでも大変と思っていましたのに、花まで咲いていました。

エレミア書では、この言葉の後、
神に背くイスラエルの民に対する、神の嘆きと、その罪にもかかわらず、愛せずにはいられない神の愛が語られています。
愛の神はいつも私たちを見守って(ショーケード)くださっています。
背いても背いても、ご自分との関わりを取り戻すように訴えられる神の悲痛な愛が私達の心に響きますように とアーモンドの花を見ながら願いました。