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投稿者: シスター ルース 森

藤の花

シスター ルース 森

 藤の花が美しく咲く季節になりました。藤の花を見ると正岡子規の藤の花十首を思い出します。その詞書から、病が重くなり、作歌の気力も失いがちな子規が、病床から机の上に美しく活けられた藤の花を見て、にわかに歌心をそそられて詠ん… 続きを読む

「人間らしく生きたいから」

シスター ルース 森

「人間らしく生きたいから」数年前、年の黙想を世田谷区の上石神井の黙想の家でしました。黙想の最後の日は、「愛を得るための観想」に当てられます。私は石神井公園に行くことにしました。細長い池があり、その半分は開発が進んでいる町… 続きを読む

さまざま桜

シスター ルース 森

さまざま桜 私の春の楽しみの一つは、伊賀上野天神前の紅梅屋さんのお干菓子、「さまざま桜」でお茶をいただくことです。きれいな桜の花の形をしていて、何色かの地味な色のうちにも華やかさがある硬い素朴なお菓子です。銘の元となった… 続きを読む

願い

シスター ルース 森

願い 1人の神父様があるとき、ある集まりで、「この仕事を手伝ってくれた人には、この本を上げます。」と言って、1冊の本を私たちに見せました。私はすぐ申し出て、その仕事を済ませ、本が送られて来るのを待っていましたが、本はなか… 続きを読む

アイコンタクト

シスター ルース 森

アイ・コンタクト 教会の談話室で1人の男性がとても自然に赤ちゃんを抱いていました。私が「赤ちゃんの抱き方が上手ですね。」と、言うと、男性は笑って、「これでも小児科医ですからね。」と、言った後、「でも、まだ信用してくれてな… 続きを読む

最善の贈り物

シスター ルース 森

最善の贈り物 私の机の引き出しに小さな銀色のペンシルがあります。亡くなった父が何十年も前に私に贈ってくれたものです。見ているといろいろなことを思い出します。崖から滑り落ちてくる弟を受け止めようと崖の下に走って行って、両… 続きを読む

大切なことはただ1つ

シスター ルース 森

大切なことはただ1つ 昨年11月24日に長崎で行われた188殉教者の列福式に参加しました。3万人もの人々が国の内外から集まり、マカオから帰って来た殉教者たちの遺骨も安置され、500人もの司祭、司教様方とローマ教皇代理のマ… 続きを読む

新年

シスター ルース 森

明けましておめでとうございます。 実家から真っ白い富士山が見えます。 その富士を背に、海岸に面したところに水族館があります。そこには赤や青、緑色をしたとてもきれいな海月が暗い水槽の中で泳いでいます。あの青い海月を一つ二つ… 続きを読む

こんにちは

シスター ルース 森

“みなし児ハッチ”シスターとして私が女学院で初めて担任したのは中学1年Aクラスでした。クラスの全員が教室の後の戸棚に隠れていたり、黒板消しを全部隠したりする元気な楽しいクラスでした。ある日は教卓の上に小さな蜂が置いてあっ… 続きを読む