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投稿者: シスタージョアンナ徐

春の訪れ

シスタージョアンナ徐

 雪国の北陸に育った私は冬が大好きです。それと同時に春の訪れを待ちわびていた幼い頃が懐かしく思い出されます。  3月ともなれば大地は長い冬の眠りからようやく目覚め、春が近いと告げてくれます。大地の変化をいろいろな形で子供… 続きを読む

年の初めに  Part 2 挨拶

シスタージョアンナ徐

 毎週火曜日、私は京都ノートルダム女子大学のシスターズラウンジで学生の皆さんと出会っています。朝、大学の正門を通過する時、守衛さんが大きな声で「お早うございます」と声をかけてくださいます。とても幸せな気分になります。挨拶… 続きを読む

年の初めに  Part 1 いのち

シスタージョアンナ徐

 全州市は李氏朝鮮(1392―1910)の発祥地であり、ビビンバでも有名なところです。この全州市はかつて私どもの韓国ミッションの地でした。今から20数年前になりますが、私たちはまだ修道院がなくアパートの一角に新修道院を開… 続きを読む

「待つ〕と言うこと

シスタージョアンナ徐

現代人は待つことが苦手だと言われて久しいです。 11月下旬、私はもみじの名所、永観堂を訪ねました。秋晴れの穏やかな朝、永観堂はすでに観光客で賑わっています。かつてノートルダム女学院中学高等学校に奉職中の頃は、私が住んでい… 続きを読む

錦秋に想う

シスタージョアンナ徐

私が住んでいる松ヶ崎界隈の錦秋は本当にゴージャーズで銀杏並木路を歩くのがいつしか秋を楽しむ私自身の風物詩となりました。今年は例年より早い紅葉を目にしながらこの秋をもう一度意識して迎えたいと目を凝らし、自然の移ろいを肌で感… 続きを読む

誕生日 Part 3

シスタージョアンナ徐

11月をカトリック教会では「死者の月」と定めています。 11月1日、この日は諸聖人の祝祭日と称し、全世界の教会は、全ての聖人と殉教者を称え感謝を捧げます。そして11月2日、亡くなった人々のため全世界の津々浦々(つつうらう… 続きを読む

誕生日 Part 2

シスタージョアンナ徐

誕生日 Part 2 朝の祈りをしている私たちの居間に、ワカメスープの匂いがプーンと漂ってきました。もうすぐ叔父・叔母そしていとこたちが祝いのためにやって来るのです。 今日は父の誕生日。 母は白いエプロンを着け、朝餉(あ… 続きを読む

誕生日 Part 1

シスタージョアンナ徐

第二次世界大戦の最中、私は650gの嬰児としてこの世に生を受けました。 当時25歳の母と父の超緊張した姿が幾重にも連想されます。ぐったりした母のそばで助産婦代わりに、私のへその緒を切った父はどんな思いだったでしょうか。余… 続きを読む

母の祝福

シスタージョアンナ徐

母の祝福シスタージョアンナ徐 年老いた母が背をかがめ炊飯器の前に立っています。  ふと、平素とは違った雰囲気を母の背に感じました。娘の私が久方ぶりに家族を訪問したというので、母は料理の腕を振るっています。母はしゃもじを右… 続きを読む

天真爛漫

シスタージョアンナ徐

まだそれほど人気(ひとけ)が感じられない土曜日の朝、高野川の流れに耳を傾け、新鮮な空気を心ゆくまで味わっていた矢先のことでした。「シスター、おはようございます。」生き生きした明るい声に驚いて後ろを振り向きました。お会いし… 続きを読む