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投稿者: シスターメリー・パトリシア久野

年賀状

シスターメリー・パトリシア久野

今年もいただいた年賀状を一枚ずつゆっくり眺めながら、その方々に思いを馳せています。一時、虚礼廃止という言葉のもと、年末年始の挨拶を廃止しようとする動きがありました。虚礼であればそのように思うのも一理あります。 でも、昨年… 続きを読む

イスラエルの旅より     その四

シスターメリー・パトリシア久野

 ホテルのすぐ近くにシナゴグ(ユダヤ教会)があると聞き、夜出かけました。 そこで会った青年からいろいろな話を聞いていましたが、しばらくすると、礼拝が始まるから外に出るように言われました。ユダヤ教の者ではないからだと思って… 続きを読む

イスラエル巡礼の旅より     その三

シスターメリー・パトリシア久野

エルサレムで泊まった部屋は、7階でした。 外出するため、4基あるエレベーターの一つに乗りました。6階で止まりましたが、誰も乗ってきませんでした。次の5階でも止まりましたが、ここでも誰も乗りませんでした。このようにして、各… 続きを読む

どんぐり

シスターメリー・パトリシア久野

秋 植物園には色々な種類のドングリが落ちています。 樫の実、楢の実、椎の実、などと植物学的にはいろいろ区別があるのでしょうが、残念ながら詳しいことは知りません。ドングリが落ちていると、大人も子供も拾いたくなるようです。 … 続きを読む

イスラエル巡礼の旅より     その一

シスターメリー・パトリシア久野

手許に一枚の写真があります。十数年前、イスラエル巡礼の旅に参加した時のものです。 その時 嘆きの壁のある広場で、待ち合わせをしていました。 階段に腰を下ろして待っている間、ふと、横を見るとヨチヨチ歩きをし始めたような女の… 続きを読む

シスターメリー・パトリシア久野

今 住んでいる岩倉修道院の周囲は、まだ自然豊かですので、思いがけないところで蛇に出くわすことがあります。 彼女は動物や昆虫は好きでしたが蛇だけは苦手でした。 ある時、お姉さんと一緒にテレビを見ていると蛇が映り、思わず「気… 続きを読む

ほたる

シスターメリー・パトリシア久野

八月、その人の家の前で道路工事があったそうです。 まだ、自動販売機のない頃でした。 灼熱の太陽の下、真っ赤な顔で、汗だくだくになりながら工事をしている人を見て、その人はヤカン一杯に冷たい水を入れて差し出したそうです。 次… 続きを読む

槿(むくげ)の花が咲く頃となりました。

シスターメリー・パトリシア久野

その一 彼女が小学生の頃、町へ行く途中の家に大きな槿の木がありました。真っ白い花の中央部が紅紫色でとてもきれいな槿でした。 お母さんの買い物について行く時は、往きも帰りも「きれい きれい」と連発し、「あんな木が家にもある… 続きを読む

ある雨の日

シスターメリー・パトリシア久野

友達から連絡があり出かけました。 「子供も夫も捨てて家を飛び出したい‥‥でも何とか留まっている」という話でした。 雨の中、お寺の縁先に座ってずっと聞いていました。揺れに揺れる心のバランスを取り戻すため、色々な事は考えず、… 続きを読む