シャロームメモ46号
シャロームメモ
2022年8月31日
第46号
[1.]SSNDは会として「ラウダート・シを生きる7年間の歩み」を昨年の10月4日からから始めました。
一年目の2021年は7つの目標の1番目、「地球の叫びに応える」に取り組み、2年目の今年は目標2番目の「貧しい人の叫びに応える」を歩んでいます。
シャロームメモ40号(2022年4月18日発行)で具体的な提案をしましたがその内容を再度紹介します。参考になればと思います。
~貧しい人々の声」とは「聴かれていない声」「自分が聴いていない声」のこと~
★共同体の姉妹の声で自分が聴いていない声はどのような声でしょうか。
★関わりのある人々のどのような声に自分は耳を傾けているでしょうか。
★この世界で響いている人々の叫びは、私の耳にどのように届いているでしょうか。
★その他、忘れ去られている多くの人々のどのような叫びが聴こえるでしょうか。
2年目も昨年の「被造界の叫びに聴く」を引き続き心に留めながら前進し、「貧しい人々の叫びに聴く」にも新たに焦点をあてて歩んで行きましょう。
共同体で祈りと分かち合いの時をもち、省察した内容をまとめて11月26日(土)までにシャローム委員会宛提出して下さい。その後4つの共同体のまとめに目を通す機会を持つことができるようにしたいと思います。
[2.]国際連帯の日の省察9月号をお届けします。ご活用ください。
導入には添付の「創造の季節・世界平和の日」の考察からの抜粋が使用されています。
[3.]国際シャローム からの便り「被造界の声に耳を傾けよう」を次頁に添付します。ご参照ください。
この手紙の冒頭にありますように、9月1日から10月4日までを、キリスト教会は「創造の季節」として祝い、神の創造物を守るために祈り、行動します。
今年の「創造の季節」のテーマは『被造物の声を聞け』です。なお、この期間中の9月21日は国連の定める「国際平和デー」があります。この手紙を読み、祈り、省察をしながらたくさんの示唆をいただくことでしょう。
★ 國際シャロームからの便り
親愛なるシスター、アソシエイト、同僚、友人の皆さま、
この手紙で、「創造の季節と国際平和の日」のための祈りをご紹介します。9月1日から10月4日まで、キリスト教会は「創造の季節」を祝い、神の被造物を守るために祈ります。また、すべての人が神の被造物に対して責任を持ち、行動することを呼びかけます。この期間には、9月21日の国連の「国際平和デー」も含まれます。
テーマ
今年の「創造の季節」のテーマ「被造界の声に耳を傾けよう」と「平和の日」のテーマ「人種差別を終わらせ、平和を築こう」は、一見すると、ある種の緊張関係にあるように見えます。神によって「とても良い」ものとして創られた被造界と、人間によって作られた人種差別。創造の季節のシンボルである「燃える茂み」は、この緊張関係を反映しています。出エジプト記に登場する茨の茂みは、神とモーセとの出会いの場です。このシンボルでは、世界が燃えているように見えます。これは、私たちの地球の現実を反映しています。神の被造物は燃えているのです。茨の茂みでの出会いを読み進めると、神は苦しんでいる民と被造物の叫びを聞いておられることがわかります。神はモーセを、そして今の私たちを遣わして、民を、被造界を苦難から救おうとしておられます。
私たちにできること
教皇フランシスコは、2022年の「被造物を大切にする世界祈祷日」(9月4日 日曜日)のメッセージの中で、有害なライフスタイルやシステムを悔い改め、変えていくよう促しておられます。被造物の甘美な歌は、“エコロジカルな霊性 “を実践するよう私たちを招きます。Laudato Si’被造物の甘美な歌は、自然界における神の存在に心を向け、”エコロジカルな霊性 “を実践するよう私たちを招きます。それは、『私たちが他の被造物から切り離された存在ではなく、素晴らしい普遍的な交わりの中で結ばれているという愛に満ちた自覚』(同書、220)に基づく霊性を生きるようにとの私たちへの呼びかけなのです(同書)。以下の問いかけを、自分の行動に向けてみましょう。
- 私たちの行動は、神との出会いの場(聖なる地)で行われているでしょうか?
- 私たちは神の前にいるでしょうか?
- 人間一人ひとりが神の住まいでしょうか?
気候変動への対応は、日に日に急務となっています。私たちは、日々の選択から小さなことでも始めることができます。地球上のすべての生命が燃え尽きるのを食い止めるために、地域社会や家庭、職場、公共機関などで何をすべきかを考えてみましょう。小さな子どもたちと一緒に考えることで新たな発見をすることができるでしょう。
また、人種差別によって人間としての尊厳を奪われた人々の話も聞きます。今年の国際平和デーのテーマ「人種差別を終わらせ、平和を築こう」は、私たちが人種差別の犠牲になっている人々とどの程度接触しているかを考えるよう、私たちに呼びかけています。私たちはこの現実を、メディアで見たものだけで知っているのでしょうか、それとも個人的に経験したものでしょうか。私たちは心をこめて、さまざまな背景(国籍、文化、社会階層)を持つ人々を招き、それぞれの生活状況について個人的に話を聴きましょう。大切なのは、人々が、自分は尊重されている、神から与えられた人間としての尊厳があると感じることです。それが平和に貢献する大きな価値であることは間違いありません。
祈りの場づくり
創造の季節と国際平和の日のための、祈りの場作りを提案します。10月4日の「創造の季節」の終わりまで、チャペルや祈りの場の中心にとげのある枝でできた「燃える茨の茂み」を作ります。訪れた人は誰でも、炎の絵を描いた紙の裏に、環境や人間の尊厳の侵害に関する特定の懸念を書き込んで吊るすことができます。こうして「燃える茨」の茂み作りをし、共に祈ることができます。
SSNDシャロームネットワークのために、ヨーロッパシャローム支部のシャロームコンタクトが作成。デザインはSSND第24回総会の指針から引用。
[4.]アルぺ難民センターのパンフレット『あなたの助けが必要な難民がいます!』をお届けします
日本における難民受け入れの現状、難民支援にどのようなことができるかなど、難民との直接の接触のないわたしたちにとって学ぶことの多いパンフレットです。難民のために祈ると共に、小さなことからでもできることを考える助けにすることができればと思います。ご活用ください。
♥♥♥ シスターとアソシエートの皆さま、残暑厳しい毎日どうか心身の健康に恵まれ、ともに神を賛美し、人々の叫びに耳を傾けることができますように。いつもシャローム委員会に多大なご協力をくださり心から感謝します。