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飛び石 (1)

シスタージョアンナ徐

 暑い夏、河原で水遊びする人々、飛び石を渡る少年少女、飛び交う水鳥、同じ距離をおいて座るカップルたち、川岸で涼を満喫している若夫婦と子供たちなどを見ると、一幅の絵のようでスケッチしたくなります。私は、小学生のころ、おてんば娘で、夏には、河原で水遊びをすることが大好きでした。それで、雨の日など高野川の水嵩が増してくると、飛び石が隠れてしまう・・と心配になったりします。 

 数年前のことです。向こう岸に渡ろうと河原に下りたのですが、80センチほどの間隔で置かれた飛び石、水深30センチほどの急流を前に足がすくんでしまいました。「もし足を踏み外したら・・」「もし、滑り落ちたら・・」想像すると不安になってしまいました。

  ある晴れた日の午後、今日は、高野川と加茂川の合流点にある出町の飛び石を渡ろうと決心しました。向こう岸に渡るのはそれほど難しくないと思い、河原に下りたのですが、またもや恐怖に襲われ、その場に立ちすくんでしまいました。そのとき、背後から若いカップルが「心配しなくていいですよ。お手伝いします」と手を差し伸べてくれたのです。彼らに助けられて、向こう岸へいとも簡単にたどり着くことができました。「とうとうヤッター!」と誇らしい思いでした。 

 はじめから難しいとためらい、あきらめていたことでも、「信頼」と「助けてください」と一言伝える勇気と謙虚さがあれば、道は自ずと開けてくるに違いありません。ついに飛び石を渡ることができ、人と人との信頼の輪のひろがりを感じたすがすがしい体験でした。