シャロームメモ21
シャロームメモ
2020.7.31
第21号
- 『平和な世界を目指して』共に祈り、学び、行動しましょう
今年2020年は、沖縄戦、原爆、太平洋戦争の終結75年目です。この大きな節目に私たち自身が、平和な世界を目指す歩みを更に一歩進めるためどう過ごせばよいかを一緒に考えようと、シャローム委員会はボランティアを募りました。早速シスターキャーレン立花が応えてくださいました。結果的に今回ボランティアは1名でしたが、そこから“戦後75周年”実行委員会がスタートし、計画が始まりました。
平和な世界を目指す歩みに不可欠なものは『祈り』、『学び』、『行動』です。まず『祈り』ですが、私たちは、私たちの多くが子どもとして体験した戦争を出発点として祈りの冊子を作りました。ここにお届けしますので、是非8月の間に共同体として共に祈る時を見出していただければと思います。『学び』の機会は、今年はテレビやラジオ、ユーチューブなどを通しても数多くあると思いますが、実行委員会は『夕凪の街』(広島原爆・広島NHK制作)と『ガラスのうさぎ』(太平洋戦争が日本本土に与えた影響を小学校6年生の少女の体験を通して描いたもの)のDVDを用意しています。貸出をご希望の共同体は、ご都合の良い日を選んで優先順位①、②、③をつけて“戦後75周年”実行委員会宛(本部オフィス気付け)お申し込みください。先着順に決めさせていただきます。
最後に『行動』ですが、これは『祈り』と『学び』を踏まえて各自が考えていただく課題になります。祈り学ぶだけでは平和な世界は実現しません。各自が自分としての一歩前進を目指して行きましょう。それは祈りかも知れません。更なる学びかも知れません。署名活動かも知れません。誰かに手紙を書くか電話をする、メールをすることかも知れません。平和への熱い思いを自分なりの行動に移して行きましょう。
この夏が、自分自身にとっても、この世界にとっても、平和への前進の時となりますよう、祈りで支え合って行きましょう。
“戦後75周年”実行委員会
2.『核なき世界基金』へのサポート
『核なき世界基金』は、昨年の教皇による司牧訪日と広島・長崎訪問時の訴えに動かされ、広島の白浜司教、長崎の高見大司教の呼びかけに広島・長崎で核兵器廃絶に取り組む3市民団体が応え、この7月に設立されたものです。核兵器禁止条約の批准・発効を後押しする活動の支援、核兵器由来の放射能被害者の支援、放射能汚染からの環境回復の支援を目指すものです。詳細は2020年7月19日号のカトリック新聞3ぺージをご覧ください。修道会の日本EAとしてもこの基金に5万円の寄付を送りました。
3.教皇フランシスコによる『パンデミック後の選択』をお届けします
一旦緊急事態宣言が解除された6月以降に、このところ一日のコロナウィルス感染者数が毎日のように過去最多を更新している地域が広がっています。先の見通しは全くつきません。
そんな中、今年の初頭から「パンデミック(新型コロナウィルスの世界的蔓延)後」について度々言及しておられた教皇の説教や書簡からこの課題に触れたものをまとめた日本語訳が7月22日付で発行されました。今年の3月27日から4月22日にわたる記事を掲載したものです。この一冊から、パンデミックが人類と被造界にとって災禍であると同時に「新たな生き方への招き」を見出す恵みの時でもあるとの示唆を読み取り、パンデミック後への準備してゆくことができればと願っています。各修道院に1冊ずつお配りしますので、よろしければ個人のコピーをもってじっくり読まれるのも助けになるのではないでしょうか。