一瞬
一瞬
その日の午後、私は松ヶ崎駅から地下鉄にのりました。外国からの観光客らしい人たちがゆったりと座って、話し合ったり、携帯を見たりしています。その中の一人が、すぐ立って、私に席を譲ってくれました。降りる駅が近くなり、私がドアの前に立ったとき、そばに座っている、グループの中の一人の女性と目があいました。私は思わず「Have a good day.」(よい1日を!)と言っていました。とたんに私は衝撃を受けました。まったく思いがけなく、彼女が満面の笑顔になり、私の言葉を心の底から喜んでいることが分かったのです。彼女が「You too!」と私に応えてくれ、私は「Thank you!」(ありがとう)と彼女に言いながら車をおりたのです。
一瞬のできごとでしたが、心が一つになった深い出会いだったと感じるのです。お互いにとって、名前も知らない外国人どおしだったからでしょうか、お互いの幸せをねがう祈りと感謝の心が、二人の枠をこえて、深く、広く、限りなく、ひろがってゆくように感じるのです。
