1. HOME
  2. ニュース
  3. シャロームだより本文
  4. シャロームだより48-3

ニュース

シャロームだより48-3

3.5.242021.5.24はラウダート・シの年です  

  教皇フランシスコは、回勅『ラウダート・シ』が発表されてちょうど5年になる今年524日から1年間を『ラウダート・シの年』と定めました。「すべてが相互につながっている」という回勅の強い思いを私たち自身に、日々の生活に、世界に浸透させてゆくためです。

2020-2021ラウダ―ト・シ記念の年の目標

共に暮らす地球を大切にというフランシス教皇の回勅を祝う

回勅5周年は、奇しくも世界的な危機―世界的感染病―の真只中に巡ってきました。今日、ラウダ-ト・シのメッセージは、2015年当時と同じく、預言的な力があります。道徳的で精神的な指針を与えてくれます。つまり、この回勅は配慮と兄弟愛に満ちた、平和で持続可能な世界を目指す私たちの拠り所となるのです。私達は、実に特異な時機に接しています。現在の苦悶苦痛は、新しい生き方への生みの苦しみだと捉えましょう。愛と思いやりと連帯で結ばれた生き方をするべきです。それは、生物の共通の家である自然界との調和でもあります。実に、新型コロナウィルス(COVID-19)は、私達がいかに相互につながっているか、依存しあっているかを示しています。コロナ終息後の世界を想像してみると、特に統合的なアプローチが必要だとわかります。“全てのものが互いに密接に繋がっている。今日の諸問題に対しては、地球のあらゆる危機を考慮できる、広い視野や洞察力が必要である”という認識が大切です。

バチカン人間開発のための部署 (The Dicastery for Promoting Integral Human Development:2017年フランシス教皇が創設した新部署:「正義と平和評議会」「開発援助促進評議会」「移住・移動者司牧評議会」および「保健従事者評議会」が統合され、移民、助けを必要とする人、病者、迫害を受けている人、服役者、失業者、紛争や自然災害、奴隷状態や拷問の被害者らのための機関。) は、2020年5月4日~2021年5月24日を、ラウダ-ト・シ特別記念年と定め、喜びのうちに発表します。この1年とその後の10年が、特別な「時」、本当の賜物となるよう望みます。地球と人間、神が創られた全てのものを記念する期間となりますように。記念年の開幕は、まず Laudato Si’ Week 2020の動画内で、教皇が肉声で宣言しています。その後、いくつかの構想が紹介されます。協力態勢と“人間の行動の生態学的な変換”によって実現する事柄です。一緒に体験しましょう。現在世界は,全体的で統一された対応を必要としています。狭域的にも、広域的にも、国家的にも、国際的にも、あらゆるレベルで緊急の対策が必要です。とりわけ、 “人々の動きが下から沸き起こってくる”のが望ましいのです。善意ある全ての人々の結びつきが求められます。フランシス教皇の言葉を借りれば、“私たちは皆、被造界を大切にするため、神の道具となることができる。それぞれが自身の文化や経験、自発性や才能に応じて協力することができる。”(ラウダ-ト・シ14)