1. HOME
  2. ニュース

ニュース

語らい

シスター ルース 森

語らい先日、山際の細い道を歩いているとき、道に両膝と両手をついて、何かに見入っている小さな男の子に出会いました。4歳ぐらいの子で、見入っているのはカマキリのようです。「カマキリだね。」と、私は声を掛けました。「ちょっと生… 続きを読む

道べから

シスター ルース 森

道べから 去年の秋、散歩の道で見たことのない植物に出会い、実を採っておきました。小さなホウズキ型の実の外側はもう網状になっていました。今年7月、その小さな種を蒔いたところ、思いがけなくたくさんの芽が出ました。毎日のように… 続きを読む

名前  その三

シスターメリー・パトリシア久野

ノートルダム小学校の体育祭に行ったときのことです。 遠くから笑顔で近づいて来る女性がいました。そして「私はAです。子供が今ここの○年生です。私は今、本名の韓国名を名乗っています」と話しかけてきました。30年ほど前、高校三… 続きを読む

「貰い過ぎています」

シスター ルース 森

「貰い過ぎています」 7月の初め、私は名古屋の中部空港の出発ロビーにいました。搭乗までにかなりの時間があるので、売店でお茶を買うことにしました。カウンターに行くと、お茶とお菓子の袋を持った女の子と、5ドル紙幣を手に持った… 続きを読む

父の姿   その一

シスターメリー・パトリシア久野

その方の息子さんが最近一月ほど、初めての海外旅行をされたそうです。無事帰国された息子さんの体験を色々聞かせてくださいました。そして最後に「妻には○○、娘には○○のお土産がありましたが私にはないんですよ」とおっしゃいました… 続きを読む

ブルーベリー

シスターメリー・パトリシア久野

修道院の庭でブルーベリーが紫に色着きました。高齢になり足がおぼつかなくて庭に出られないシスターのためそれを摘んできました。記憶のほうも定かでないその方は、喜んでそれを口にしながら言いました。 「これ、あなたが育てたのね」… 続きを読む

「2度苦しまない」

シスター ルース 森

「2度苦しまない」今年の暑さは異常だと誰もが感じ、言い合っています。朝の食卓でも「今日は何度なの?」、「38度の猛暑日になると、天気予報が言っていたわよ。」「本当にいやね。どうにかならないのかしら。」といった嘆きの会話が… 続きを読む

夏の日

シスターアン・ミリアム木村

夏の日  京都五山の送り火が消えると、「夏のお休みもおわりね」と、ひとりつぶやく。このつぶやきが誰かの耳に届いたとしても、声の主が「行く夏を」惜しんでいるとは決して思わないだろう。猛暑が続いてはいても、私の夏は恵みの日々… 続きを読む

8月6日

シスター ルース 森

8月6日 交換留学生として、外国から東京の大学に来ている若い友人が、帰国を前にして京都へ来るというので、駅まで迎えに行きました。新幹線を降りたところで、動かずに待っていてくれることになっていたので、簡単に会うことができる… 続きを読む

波と手

シスターメリー・パトリシア久野

小学生の時、服のまま海岸で波跳びをしていました。 太平洋から湘南の海岸に寄せて来る波が、突然 大きくなることを知らず、あっという間に足元を掬われ、波に呑みこまれてしまいました。 慌てて起き上がろうとしても、次から次と寄せ… 続きを読む