馬ぶねに シスター ルース 森 馬ぶねにご降誕祭が近くなって、修道院の客間のテーブルの隅に、クリスマスらしい飾り付けをしようとしました。ガンダーラ更紗のハンカチの上に、小さな木彫りの聖家族像と、秋の林で拾った松かさを置きました。そして、その後ろに、試験… 続きを読む 2010.12.25 シスターの散歩道
クリスマスの意味 シスタージュディス鎌田 97歳の母に先月9人目の曾孫が生まれました。男の子です。名前は菊実君。同じ家に住んでいるので、食事の度に顔を合わせます。初めは誰かに抱かれている菊実君をあやしたり、頭を撫でて楽しんでいましたが、今では自分の膝に載せて大… 続きを読む 2010.12.22 シスターの散歩道
ある祈り シスターメリー・パトリシア久野 ある先輩のシスターから聞いた話です。 彼女は高校三年の宗教を担当していました。受験を控えた生徒にとって、直接受験に関係のない「宗教の時間」は、無駄な時間に思えたようでした。 ある時授業に行くと、窓のカーテンを引き、電気を… 続きを読む 2010.12.11 シスターの散歩道
「お陰さまで」 シスター ルース 森 お陰さまで」 何年か前、韓国のソウルで3週間過ごしたことがあります。韓国の文化を知り、人々と交わって、韓国語を習いたいという私の願いを、シンスドン教会で働く2人のシスター方が聞き入れてくださり、私一人のために充実したスケ… 続きを読む 2010.12.11 シスターの散歩道
堀江さん シスター ルース 森 堀江さん 何十年も前、京都に来てすぐ、堀江さんというおばあさんと知り合いになり、秋晴れのある日、高雄山へ連れて行っていただきました。美しく紅葉する谷へ何枚ものかわらけを投げた後、お弁当に鯖寿司をいただきました。お酢でしめ… 続きを読む 2010.11.22 シスターの散歩道
散歩 シスターメリー・パトリシア久野 通勤していた頃、早朝「 哲学の道」で時々会う散歩の一組がありました。それは、おじいさんと、犬と猫の組み合わせでした。 おじいさんはかなり高齢の方で、家族があるのか無いのか、秋が深くなっても、着古したぺらぺらの浴衣を着てい… 続きを読む 2010.11.17 シスターの散歩道
オオセンナリ シスター ルース 森 オオセンナリ(黒ホウズキ) 秋の気配が濃くなって、オオセンナリが結実を急いでいるようです。千成ホウズキというもう1つの別名のとおり、たくさん咲いた花が落ちた後、ガクが大きくなって小さな丸い実を包んでいます。名の分からない… 続きを読む 2010.11.07 シスターの散歩道
誕生日のプレゼント シスターメリー・パトリシア久野 彼女の二十歳の誕生日を家族で祝っていた時、突然お父さんが立ち上がって、ドイツ語でシューベルトのセレナーデを歌い始められたそうです。彼女は驚き、笑い転げ、皆があっけにとられている中、見事に最後まで歌い終わられたそうです。後… 続きを読む 2010.10.24 シスターの散歩道
語らい シスター ルース 森 語らい先日、山際の細い道を歩いているとき、道に両膝と両手をついて、何かに見入っている小さな男の子に出会いました。4歳ぐらいの子で、見入っているのはカマキリのようです。「カマキリだね。」と、私は声を掛けました。「ちょっと生… 続きを読む 2010.10.17 シスターの散歩道
道べから シスター ルース 森 道べから 去年の秋、散歩の道で見たことのない植物に出会い、実を採っておきました。小さなホウズキ型の実の外側はもう網状になっていました。今年7月、その小さな種を蒔いたところ、思いがけなくたくさんの芽が出ました。毎日のように… 続きを読む 2010.10.08 シスターの散歩道