カラスウリ
カラスウリ
確か、8月24日の早朝だったと思いますが、「今日の花はカラスウリ、花言葉は…」というラジオ放送を耳にしました。1,2年まえ、京都御苑の南門ちかくの生垣で、1cmほどの白い5弁の先に、10cmもの豪華なレース飾りを生垣にひろげて咲いている美しいカラスウリの花を見たことを思いだして、そろそろ赤い実をつける頃ではないかと、外出の帰りに御苑に寄ってみましたが、葉が茂っているだけでした。
「カラスが好んで食べるので、この名がついたが、カラスがこの実を食べているところを、誰も見たことがない」というアナウンサーの言葉に、思わず笑ってしまいました。でも、確かに、カラスの黒とカラスウリの実の赤い色は、対照的で鮮やかな取り合わせだと感心したのでした。
花言葉は確か、「手紙」と関係があるようでしたが、はっきり聞きとれなかったので、左京図書館へ行って調べてみました。花言葉は「玉づさ(結び文)」。「玉」は美称、「づさ」は「あづさ(キササゲの木)」。カラスウリの種が「結び文」の形をしており、昔の人が手紙をキササゲの枝に結んで相手にとどけ、また、この木が古くは版木として使われたことによると分かりました。
子どものころ私は、この種を「一寸法師」を幸せにした「打ちでの小づち」の形だとおもっていました。そして、今、私が受け、また、贈る「玉づさ」は、「よき便り(イエス様の福音)」だと思ったのです。