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「主の公現」の祭日

シスター ルース 森

「主の公現」の祭日
  星に導かれて東方からやってきた三人の占星術の学者たちが、ベトレヘムの馬屋にお生まれになった幼子イエスを礼拝したという記事がルカ福音書にあります。カトリック教会では1月4日にこのできごとを記念しました。
  ずいぶん以前、私は聖地を巡礼する機会にめぐまれました。引率の神父様の奔走のおかげで、イエス様がお生まれになったというベトレヘムの聖堂でクリスマスの夜のミサにあずかることができました。厳重なボディチェックを3度も受けて満員の聖堂にはいり、立ったままミサに与かり、喜びにあふれるたくさんの人々と「平和の挨拶」をかわしたのです。
  数日後の帰途、テリアビブの空港で、「また会いましたね」と弾んだ声で話しかけられました。聖堂で「平和の挨拶」を交わした人々のなかの一人でした。「主の平和!」という一言で心がむすばれ、空港での一瞬の再会を喜びあったのでした。聖堂では私服だった彼女は空港ではアメリカ兵の服装でした。
  宇治の黙想の家で、「主の公現」の日を祝いながら、聖地でのできごとを思いおこし、世を救うために人となって私たちの間に住まわれ、「平和の君」とよばれるイエス様に「どうぞ世界が平和でありますように!」と熱く祈らずにはいられませんでした。