ある人の転居先ー深夜のオートバイー
彼女の転居先は、真夜中になると何台ものオートバイが鋭い爆音を立てて走り回る近くでした。
いわゆる、暴走族と呼ばれている人々の走るコースの側だったのです。
そのため、眠れない日は腹を立てていました。
そんなことが続いたある日、あの人たちも神様の大切な人、この真夜中どんな思いで走り回っているのかしらと思いながら爆音を聞いていました。
すると、その音が悲鳴のように聞こえてきたそうです。
寂しい 悲しい 私を認めて と孤独に耐えかねた叫びに聞こえてきたそうです。
彼女は彼らのために祈りながら その爆音を聞いていたそうです。
そのうちに眠ってしまい、以後、あの音は気にならなくなったそうです。
祈りはまず、祈っている当人に恵みを与えるようですね。