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チョコレート

シスターメリー・パトリシア久野

2月14日を控えて色々なチョコレートを店頭で見かけるようになりました。

修道院では生活歴、個性、年齢などさまざまな人が一緒に生活していますのでその時の状況、気分によって小さなトラブルが起こることもあります。

ある日、長年整理されていない共同体の本棚を整理していました。
それを見ていた先輩のシスターが発した一言がカチンと頭に来て、「そんなこと言うものじゃないと思うわ」と言い返しました。その人は労いとユーモアを込めたつもりだったのかもしれませんが、こちらの虫の居所が良くなかったのでしょう。

しばらくするとその人は「これ食べない?」と小さなチョコレートを二つ持ってきました。

またある時、もう事柄は忘れましたが、別な人と何か小さないざこざがあったとき、その人も「このチョコレートおいしいのよ」と割った板チョコを持ってきました。

改めて謝らなくても、小さなチョコレートで関係を回復しようとする優しさを嬉しく思って、私も少しオーバーに喜びました。

「怒ることがあっても罪を犯してはなりません。
日が暮れるまで怒ったままではいけません。」  エフェゾの信徒への手紙

人と生活している以上、軋轢があるのは当然です。
こじれたものは早く‥‥、ある時は、はっきりと謝って、ある時はさりげなく‥‥いずれにしてもなるべく早く修復するほうがよさそうですね。

それをどのように回復していくのか‥‥知恵と勇気が必要なように思います。
そこに他者と生活していく面白味もあるのでしょう。

バレンタインデイには感謝や愛情を表す手段としてチョコレートが使われています。
小さなチョコレートも使いようによっては楽しく大きな働きをしてくれるようですね。