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「やってみる」

シスター ルース 森

「やってみる」
  買い物をおえて、北大路通りへ出たとき、すこし向こうに見える停留所から、修道院へ帰るために乗らなければならない北⑧のバスがやってくる時間だと気がつきました。何人かの人々がバス停でまっているようです。バスの姿はまだ見えません。できれば、30分に1本しかないこのバスに乗りたいものだと思い、急いで歩き始めた時、向こうからやってくるバスの姿が見えました。バス停まではかなりあります。私は走ってみることにしました。早くは走れないので、間に合わないかもしれません。それでもいいのです。やってみたということだけで、私の心はさわやかでしょう。そして、幸いなことに、乗車する人たちの列の最後に、私も、このバスに乗ることができたのです。
  数日後、知人が著者不明の詩のような言葉を、フェイスブックに紹介してくれました。
「『It’s impossible,/ said pride.』(『そんなこと、不可能だ、』とプライドは言った。)
『It’s risky, / said experience.』(『そんなこと、危険だ、』と経験は言った。)
『It’s pointless, / said reason.』(『そんなこと、無意味だ、』と理性は言った。)
『Give it a try, / whispered the heart.』(『やってごらん、』と心はささやいた。)」
私は嬉しくなりました。