ユーモア
ユーモア
5月のさわやかな風に誘われて、太田神社の杜若(かきつばた)を眺め、参道わきの清流に住むタゴ蛙の声に耳をかたむけ、社家の家並みに昔をしのびながら、上賀茂神社まで歩きました。上賀茂神社の境内にあるナンジャモンジャの木が花をつけているのではないかという期待があったのです。
思えば、東京 調布市 深大寺植物公園で、小さな木に付けられた「ナンジャモンジャの木」という名札を見てから半世紀もたった昨年、上賀茂神社にこの木があると聞いて急いで見に行きました。草抜きのご老人が案内してくださった木は、花をすっかり落として他の木の間にほっそりと立っていました。
小石の道を歩いていくと、見覚えのある場所に、背の高い1本の木が境内に身を乗り出すように枝を伸ばして、繊細な線状の白い4弁花を円錐状にたくさん咲かせて、楚々として立っています。ナンジャモンジャの花です。ヒトツバタゴという正式の名前もあるのですが、名前が分からなかったのでナンジャモンジャと呼ばれた珍木だとのこと。
他にもユーモアあふれるバクチノキやサルスベリなども思いおこし、また、日本的なユーモアについても思いめぐらした1日となりました。