カワラナデシコ
カワラナデシコ
お盆を過ぎてまだ、炎天の続くある日、松ヶ崎通りを歩いていて、ふと、道べにカワラナデシコがやさしい姿で咲いているのを見つけました。毎日の暑さにも関らず、確実に秋は近づいているのだと思いました。
それにしても、宿根草のカワラナデシコはこれまで毎年ここで咲いていたはずなのに、今年、初めて、その開花に気がついたのは、やはり「なでしこジャパン」の活躍と優勝が私の心にも深い印象と喜びを与えてくれていたのだと気づきました。津波や原発による大災害に暗く沈む日本のすべての人々の心に、彼女たちは勇気と希望を与えてくれました。そして、「あきらめない」という言葉が合言葉のように私の心に残りました。
最近、宇宙飛行士の山崎直子さんの「宇宙から伝える心のメッセージ 瑠璃色の星」という著書の中に、この「あきらめない」という言葉が繰り返し出てくるのに気づきました。この言葉は、今はいっそう力強い響きを持っているように感じます。「あきらめない」という言葉は、カワラナデシコのように優しい姿勢で、自分自身の今現在を心をこめて生きることだ思ったのでした。