信仰共同体
4月1日の早朝、共同体の姉妹が帰天した。45年に近い奉献生活を終えて、静かに、にっこりと笑って神様のもとに帰っていったと、そんなふうに思えてくる。地区の会計担当という重責を誠実に果たしながら、もの静かに生き、豊かな才能を生かして姉妹たちを喜ばせ、「では、お先にね」とでも言うように逝ってしまった。
私もよくお世話になったけれど、つい最近まで同じ共同体ではなかった。最後の3年間を共に過ごした。最近は体調を崩して、静かに苦しみに耐える姿を見ることが多くなっていた。
ご遺体が病院から帰り、思い出を語り合い、次の日は通夜、そして、葬儀のミサと告別式。まるで、彼女がそのように計画してくれたかのように、すべてが終わって、次の日から学校が始まった。
修道院の聖堂には、明るく笑っている素敵な写真と、ご遺骨が安置されている。一週間が経った。今日、それに向かい合った時、心の中にゆっくりと、いっぱいに、重いほどの喪失感が広がってくるのを感じた。「存在」の尊さとは、これなのかと、改めて思った。「存在による証し」が、どんなに大切なものだったのかが、もう少し分かったような気がした。
シスターアンミリアム