よい先生
よい先生
聖書に、1人の青年がイエス様に「よい先生!」と呼びかけるところがあります。私が出会ったよい先生の1人は、私のボルティモア滞在中に霊的指導をしてくださったアメリカ人のノートルダム・シスターです。
週に1度、彼女と話すとき、私はよく涙ぐみました。「ハウ ドゥ ユウ フィール?」と、私の気持ちを尋ねてくださる彼女に、私は自分の心に満ちている悲しみを言葉にすることができませんでした。帰国の日が間近くなり、3日間の黙想をお願いして、第1日目が終わったとき、「急用ができ、留守をしなければならないので、あなたのために一生懸命に祈っているから、1人で黙想してください。」と言われました。私は彼女を信じました。そして、心をこめて祈りながら2日間を過ごしました。3日目の夕方、会いに来て下さった彼女を玄関へ見送る途中、突然、「ハウ ドゥ ユウ フィール?」と、彼女が尋ねました。私はふっと自分の心を見ました。そこには、悲しみは消え去って、明るさと喜びだけがありました。私は思わず、「アイム ハピー!」と答えていました。
生徒にやる気を起こさせる先生が「よい先生」だと、私は思います。先日、教会で、5年生の男の子が私に、「シスターはシスターで幸せ?」と尋ねました。「とても幸せ!」と心から答えることができることを、私は本当に嬉しく思ったのでした。