ブルーベリー
修道院の庭でブルーベリーが紫に色着きました。
高齢になり足がおぼつかなくて庭に出られないシスターのためそれを摘んできました。
記憶のほうも定かでないその方は、喜んでそれを口にしながら言いました。
「これ、あなたが育てたのね」と。
「ううん、私が育てたのではないのよ。私は摘んできただけ。育てたのはシスターTよ」
「そう、こんなのがあったのね」
「○○さんが送ってくれたのよ。それをシスターTが植え、神様とシスターTが育てたのよ。私はただ収穫してきただけ、そしてあなたと私がいただいているのよ」
「そう、おいしいわね」
「神様がブルーベリーの木を創られたのよ」
「そうね」
「♪かみに か~んしゃ~♪」
たどっていくとブルーベリー一粒の裏にも沢山の心遣いと汗が見えてきました。
そして、ブルーベリーの存在の源である神様に行き着きました。
大地の恵み 労働の実り!
神に感謝!!
修道院での夏の日の午後の会話でした。