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「2度苦しまない」

シスター ルース 森

「2度苦しまない」
今年の暑さは異常だと誰もが感じ、言い合っています。朝の食卓でも「今日は何度なの?」、
「38度の猛暑日になると、天気予報が言っていたわよ。」「本当にいやね。どうにかならないのかしら。」といった嘆きの会話が繰り返され、うんざりした気分になります。こんなとき、私は「2度苦しまない」と心の中で自分に言って、この天気予報のためにいやな気分にならないようにします。そうならないかもしれないから、杞憂かもしれないから、今は悩まないでおこうというのではありません。
 杞憂は、「中国の杞の国の人が、天地が崩れ落ちるかもしれないのを憂えたという故事から、将来のことについてあれこれと無用の心配をすること」ですが、私の思いは少し違います。もちろん、天気予報のとおりではないかも知れません。けれども、最近の経験から猛暑日になることは、ほとんど確実です。猛暑日の今日を生きる覚悟はできているのです。ただ、まだ猛暑になっていない今、猛暑になったときのことを想像して悩まないようにしようと思うのです。これは私流の納涼法と言えるかもしれません。そして、私はこの方法を日常のいろいろなところに使っています。
イエスさまが「明日のことまで思い煩うな。明日のことは明日が自ら思い悩む。その日の苦労はその日だけで十分である。」と言っておられるのを思い出しました。