波と手
小学生の時、服のまま海岸で波跳びをしていました。
太平洋から湘南の海岸に寄せて来る波が、突然 大きくなることを知らず、あっという間に足元を掬われ、波に呑みこまれてしまいました。
慌てて起き上がろうとしても、次から次と寄せて来る波に為す術も無く、波の中を転げまわっているだけでした。
もがいても、もがいても立ち上がることが出来ず、絶望感と恐怖に襲われた時、誰かの手が体を掴んですっと起こしてくれました。
立って見ると それ程深い所ではないのに、危うく溺れそうになったのです。
誰に助けてもらったのか、その後どうしたのかも、全く記憶にありません。
ただ、神の見守りを思う時思い出す、不思議な体験の一つになっています。
主よ あなたは私のすべてを知っておられる。
天に登ろうともあなたはそこにおられ
陰府(よみ)に身を横たえようともあなたはそこにおられる。
曙の翼を駆って海のかなたに行こうとしてもあなたはそこにおられ
御手をもって私を導き
右の御手をもって私をとらえてくださる。 詩編139
暑い夏の日々 お大事に。