待降節
待降節
トウカエデの美しい落ち葉の中に、小枝についたままの小鳥の古い巣を見つけました。細い小枝を集めて作られた小さなお椀のようなその巣には、産毛のような羽毛が残っていて、とても暖かそうです。
鹿ケ谷の修道院に住んでいたとき、私の部屋の窓の外の青桐の葉陰にヒヨドリが巣を掛け、雨の日にも動かず、じっと座って、卵を抱えていた姿に心を打たれたことがあります。
教会は今、キリストの降誕祭に向かって心を整える待降節です。フレッシュ・ブレッドの著者、シスター・ジョイス・ラップ、osmは12月の章に、「巣:丸い、溢れる暖かさ/ 小さな、地上の優しい円/ 辛抱強く寄せ集められた/ 小さな窪みの家。巣:命の宝を待つ/ 素朴な、細やかな住まい/ やがて、さえずりが聞こえ/ 自由な翼が巣立つところ」と書いています。
そして、「今は待降節。心の巣を整え/ 壊れを繕い/ 中心をより暖かく/ 座って、祈りの家を暖め/ キリストに住まいを準備する時」と結んでいます。
みどり児として、この世に来られるイエス様を思い、暖かな優しい心を準備したいと思います。