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シャロームだより51

   シャロームだより 第51号                                                                        2021.8.5 

  • 『平和旬間2021:すべてのいのちを守るため』

日本のカトリック教会は8月6日から15日を『平和旬間』として、世界の平和のために特別に祈り、行動する10日間と定めています。

 

発端は、1981年の聖ヨハネパウロⅡ世教皇(当時)の来日と広島訪問です。聖ヨハネパウロⅡ世は広島の平和公園で、全世界に向けて平和アピールを発信されましたが、「戦争は人間の仕業です」という言葉で始まる「平和アピール」は、カトリック教会の枠を遥かに超え、広く世界に衝撃と共感の輪を広げました。

 

平和旬間の初日、6日は広島への原爆投下の日、最終日の15日は日本が太平洋戦争に敗れ、戦争が終わった日です。この間に9日の長崎への原爆投下の日も含まれています。同時に、カトリック教会で、平和旬間の初日、8月6日が主の変容の祝日、最終日15日が聖母被昇天の祭日に定められていることも意味深いことではないでしょうか。

 

『平和旬間』は、悲惨な戦争を二度と繰り返さない決意を新たにする時であるとともに、平和な世界の実現のために具体的に行動することができるよう、いのちの創り主である神に弱い私たちを助けていただけるよう、祈り、願う機会でもあるからです。

 

『平和旬間』の今年のテーマは「すべてのいのちを守る」です。これは2019年の教皇訪日のテーマでしたが、コロナ感染のパンデミックが止まらない中で、環境破壊、気候変動、国家間の対立、国内の政情不安、難民・移民の増加が相互に影響し合い地球社会は危機的状況に陥っています。すべてのいのちを守ることが平和をつくる道なのだと痛感せざるを得ません。今年の平和旬間には、このことを特に心にとめて祈り、学び、行動をして行きましょう。

 

2 お知らせ

 

  • 8月は「シャローム国際連帯の日の省察」はありません。それに代わるものとして「シャローム/国連NGOニュースレター22巻2号」をお届けします。このニュースレターからは、いつも視野を世界に広げ、自分自身と自分たちの在り方省みる刺激を受けますが、この号は持続可能な開発目標(SDGs)のことで考えさせられました。国連加盟国が2030年までに達成しようと目指している17の持続可能な開発目標(SDGs)についていくつかの記事が載っています。

 

コロナ蔓延を始めとして、今人類が生き方を大きく変えなければ地球社会に未来はないと言われています。持続可能な開発目標(SDGs)の達成はこの変化を目指しているのです。

 

6頁にこう書かれています。「SDGsは、経済と社会、また人間の行動の変容を要求しています。 世界中の人々が各目標に気づき、関心を持ち、目標実践のために自分にできることを知るまで、変容は起こらないでしょう。」そしてこう続けています。「私たちSSNDは、どのように、SDGsに自分たちの変容を助けてもらうのでしょうか。SDGsは私たちの毎日の生活にどのように影響しているでしょうか。」ハッとさせられました。SDGsによって私たちは自分たちの生活をどう変えようとしているのでしょうか。私たちにできることは何なのでしょう。これがなければSDGsによる社会の変容は起こらないというのです。ご一緒に考える必要のある課題です。

 

  • 平和旬間は平和のために祈り、学び、行動する時です。

  学ぶことはまた行動にもつながります。以下にいくつかの例を挙げますので試してみてください。

 

  • シャロームメモ第32号(2021.7.20発行)に添付しました「平和と戦争を考えるテレビ番組」の中から可能なものを選んで観る

 

  • 第14回 戦争と平和写真展

「沖縄・フクシマ・核(広島・長崎の記録)」

:8月7日・8日 場所:河原町教会 地下ヴィリオンホール

詳細は京都教区時報7月/8月号最終頁参照

 

  • 2021 平和旬間 オンライン学習会 参加

『回勅 ラウダート・シ』 環境問題と信仰生活

申し込みが必要です。方法はチラシの下部に書いてあります。ご質問があれば、S.ジュディスまでご連絡ください

 

  • カトリック新聞8月8日号を読む