シャロームメモ27
シャロームメモ
2021.2.19
第27号
- 「シャローム平和のための祈りのセンター、2月の意向」を共に祈りましょう
今月は以下の祈りの意向が寄せられました。恵みの家が全世界のSSNDを代表して世界の平和を祈る毎月の23日に、またそれ以外の日にでも、コミュニティーで、個人で、また関わりある方々と共に心を合わせて祈りましょう。
- 東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会会長による女性蔑視発言が大きな波紋を広げています。責任を取って会長が辞任し、後任を選出することで問題の解決とすることがありませんように。神に造られた男女の違いを上下や優劣ではなく、豊かさととらえられるよう、一人ひとりを照らし意識を変えさせてください。これを日本社会が男女の平等に向けて、大きな一歩を踏み出す機会とすることができますように。
- アルコールや薬物依存に苦しむ人々のために祈ります。心の拠り所を必要とする人々が、当事者同士、または周囲の人々の助けに支えられ、神の恵みを体験して、回復のプロセスを歩むことができますようお導き下さい。
- バイデン大統領の銃規制改革が成功しますように。米国では毎年平均3万6000人、1日約100人が銃による殺人、自殺等で死亡し、数百人が負傷しています。一方ブラジルのボルソナロ大統領は、銃規制緩和をする大統領令を出し、国民が所有できる銃の数は6丁で最大2丁の銃を公に携帯できるようになりました。人々が銃を持たず、安心して暮らせる平和な国に変わるように私達も祈り続けていけますように。
- 主よ、私たちは来る3月11日、福島原発事故発生から10年目を迎えます。未だにその被害と痛みは継続しており福島の方々が故郷に戻れない状況下に置かれています。更に日本政府は福島第一原発の敷地内に貯蔵されている放射能汚染水の海洋放出を決定しようとしています。放射能汚染水の海洋への放出は、放射能汚染を日本国内に留まらず近隣諸国から、世界へと広げる結果になります。私たちがこの現実を直視し、それに対する反対運動を推進することができますよう、恵みによって私たちに勇気と行動力をお与えください。
- 主よ、2月14日に福島県沖で発生した地震で被災された方々の苦しみをあなたはよくご存じです。東日本大震災から10年目の今年、絶望状態からやっと希望や夢を持って歩き始められた方々が、再度の被災で苦しんでおられます。どうか困難の中にある方々に必要な助けをお与え下さい。私たちがこの方々の苦しみを共有し、協力できることを見出して行けますように。
2.核保有国が加盟していない『核兵器禁止条約』TPNWの発効で、実際に地上から核兵器をなくすことができるのでしょうか
≪『核兵器廃絶国際キャンペーン』(ICAN)の国際運営委員である川崎哲氏への毎日新聞インタビューからご紹介します。2021.2.16.≫
- 核兵器関連企業への金融機関の投資・融資が2017年後半以降3分の1以上減っています。日本国内でも2020年5月時点で、16の銀行が核兵器関連企業への投資・融資を自制しています(共同通信)。政治を動かすより、市民団体の力で投資回避を加速させる方が近道かも知れません。
- 今年8月に開催される核拡散防止条約(NPT)再検討会議では、保有国が核軍縮をどう進めるかがこれまで以上に問われます。
- 『核なき世界』を目指したオバマ政権は、反対派と協調するため、核兵器の数は減らすが予算は増やすという方法を取らざるを得ませんでした。今後核兵器は益々使えない兵器になります。ほぼ使うことのない兵器に多額のお金を使う必要があるのかとの議論が必ず起こるでしょう。
- 日本政府が核兵器禁止条約に加盟できないのは安全保障上の理由だと言いますが、今人類を襲っている地球規模の危険は新型コロナウィルスや地球温暖化の結果激しくなった台風などの災害です。この危険に対する安全保障は国際的な相互依存以外にありません。このため必要なのは強力な破壊兵器ではなく産業、文化、インフラの構築です。
- 上記の状況を考えるなら、「核兵器禁止条約」の発効は、あきらめずに取り組みを続ける限り、核兵器のない世界の実現に向けて確実に前進する機会となっています。
参考図書:「核廃絶――諸宗教と文明の対話――」上智学院カトリック・イエズス会センター
島薗 進(編)岩波書店 2020.11発行
「核のボタンーー新たな核開発とトルーマンからトランプまでの大統領権力――」ウィリアム・ペリー(元米国防長官)トム・コリーナ 朝日新聞出版 2020.7.発行
シャローム委員会所蔵 貸出ご希望の方は本部オフィス又はS.ジュディスまでお申し出ください。
3.日韓の正平協脱核部会のオンラインシンポジウムにシスタージョアンナが参加されました。
そこで作成された『韓日共同行動宣言文』を別紙でお届けします。
4.お知らせとお願い
- 3月には国際連帯の日の省察が発行されます。テーマは『女性と子ども』です。3月3日(水)までにお届けしますのでご活用下さい。
- 「シャローム平和のための祈りのセンター3月の祈りの意向を募集しています。来月は3月15日(月)までに本部オフィス、またはシスタージュディスにお届けください。多くの皆様に祈りの意向をお寄せいただくことによって、世界のニーズのためにより幅広く祈ることができます。初めての方も大歓迎です。多くの祈りの意向をお待ちしています。ご一緒に祈りましょう。