ネパールからの便り
主のご降誕祭と新しい年の初めに当たり
神の豊かな御祝福が
皆様の上にあります様にお祈り申し上げます。
合わせて、これまでに戴いた多大のご援助と
お祈りに感謝申し上げます。
ネパール、バンディプール村に来て35年間、これほど起伏に富んだ年はありませんでした。コロナ伝染病の影響で、四月に始まる筈の新学年度は4か月間凍結、その後も開校、閉校の繰り返しで、ついにオンラインで授業を始めるという開校以来夢想だにしなかった事態が起こりました。電話も電波も届かない村に逼塞している子、スマホを持たない生徒たちはどうなる事かと心配しながら始めたオンライン授業も人づてに聞き、一つのスマホに群がってとにかく授業を始めることができました。4年生以下の生徒たちには、教室の2部制授業で先生たちはフル活躍しています。明日からは7年生まで二部制授業が行われます。コロナの伝播は衰えていませんが、皆は衛生管理をし、罹病すればすぐに病院へ行くという覚悟で通常の生活に戻る傾向に向かっています。スマホを持たない子、電波の届かないところにいる子供たちは学校に助けを求めてくるため、ラップタップの設備を増やして対応しています。村での明け暮れは不安のうちにも平穏に過ぎていきますが、学年度末の学校会計報告は、閉校中の授業料は入らず、給料だけを支払ったために大赤字になって深刻な状況に陥っていると診断されました。これまで、神の手に守られ、人々の手に支えられてきた学校です。これからも神と人々との力強い支えのうちに前進していくことができますようにと祈っています。文末になりましたが、これ迄に戴いたお志に感謝して、お名前を校内に書き留めるべきでしたが、余りにも多くの人々のご援助を戴いているため記念のお名前を挙げることはできていません。天の国に皆様のお名前が書き留められている事を願って、ご了承をお願いするばかりです。皆様の上に神の絶えざる御祝福とご加護をお祈りしております。
感謝のうちにバンディプール シスター一同