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アース・デイ

シスター ルース 森

アース・デイ(地球の日)
  1970年2月7日に、米国スタンフォード大学自治委員長のD.ヘイズが、深刻化している公害・自然破壊から地球と地域を守ろうと呼びかけ、4月22日に全米で、2000万人以上が参加して環境保護の催しが行われました。それがこのアース・デイ(地球の日)の始まりです。その後、全世界に広がり、日本でも毎年、シンポジューム、リサイクル運動の催し、記念植樹、ゴミ拾いなど、さまざまな行事がおこなわれています。
  今年は、特に、「ラウダート・シ」というフランシスコ教皇の回勅によって、環境保護の機運が世界中で高まっています。
  私の住む修道院では、折よく、出入りの植木屋さんからいただいた「花オクラ」の苗を庭とプランターに植えて、ささやかながらこの日を記念しました。ところが、このオクラは「実は食べられなくて、花びらを食べる珍しいオクラだ」と、植木屋さんが言った言葉が、私の心の中に落ち着かないことに気づきました。「花を食べる」ということが、何か楽しいけれども、「実は食べない」ということが何か奇妙に感じたのです。やがて、これは「実は食べるもの」という不自由な、私の固定観念から来ているのだと気づきました。「それぞれの在り方を大切にする」ことを学んだ今年の「アース・デイ」でした。