出会い
何年も前にバスの中で1人の友人に会いました。「コリアン・センターで韓国語のクラスが始まったので、一緒に習いましょう。」と、誘われて、すぐにテキストのコピーが送られてきました。
　コリアン・センターでは1人の韓国人のシスターが、「韓国語を勉強して下さって、とても嬉しい。」と、喜んで下さり、早速、韓国からソウル大学の李相億教授が編纂した「韓国語」というテキストを取り寄せて下さって、勉強が始まりました。
　生徒は多少の出入りがありましたが、4、5人で、年齢もまちまちです。韓国語の文の語順が日本語の文の語順と同じこと、日本語と同じ発音の漢字語があること、諺も共通のものが多いことなどに驚いたり、喜んだりしました。
　発音や聞き取りの難しさ、たくさんの変則に苦しみながらも、時折、おいしい韓国料理を頂いたり、作り方を習ったり、遠足やお祭りに参加したりしながら、また、先生のシスター方も変わっていきながら、いつの間にか、3冊のテキストを終えました。
　クラス以外では韓国語を使う機会がないので、韓国語が上手にならず、身につきませんが、私が韓国語クラスから得た最大の恵みは、すばらしい韓国人のシスター方や信徒の方々と心の通う友人になったことです。
　身近な外国の方々とも心を通わせながら、友愛の輪が少しずつでも世界へと広がって行くようにと願っています。