サンタさんへ
戦後80年の節目を迎えた今年、被爆80年。昨年、日本はノーベル平和賞を受賞。 68年間、被爆者の立場から、核兵器のない世界を希求し、核兵器は二度と使われてはならないことを全世界に発信してきました。ノルウエー・ノーベル平和委員会はその活動を高く評価しました。この受賞は平和の意味を再考し、行動を起こす契機となりました。
さて、一昨日、「日本子どもを守る会」毎月1回発行パンフレット(2025年1月15日 子どもを守る 第852号)に私の目は釘付けになりました。行を追いながら戦場や国を逃れ、また家族からはぐれ行き場を失った子供たちの右往左往している姿が脳裏をかすめます。
昨年末のクリスマスの日の「わが子の手紙を読んで涙が出ちゃった。9歳の子供だってわかっている。平和が一番だって。」とのひとりの母親の記事を読み始めた途端、涙があふれでました。ただただ子供たちに申し訳なく心から謝りたいと思いました。私たち大人は平和について議論し、論説し、話し合いますが具体的に行動せず、問題をかえって複雑にしています。この9歳の子はサンタさんへ自分の切実な思いを素直に訴え、行動しました。
「サンタさんへ。
ことしはプレゼントはいりません。 そのかわり、
せんそうの子にたくさんのプレゼントをわたしてください。」
このこどもの行動こそ今の世界に求められる緊急課題! たくさんの子どもたちのつぶらな瞳の奥に平和への強い祈りと願いが息づいているのを感じ、一歩前進する勇気をもらいました。