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同姓同名

シスター ルース 森

同姓同名

  先日、ある病院へ行った時のことです。受診まえ、骨密度の検査のために、地階の待合室にいると、「では、私はこちらの森さんを」という看護師さんの声がきこえました。検査室へ案内されながら、「もう一人、森さんがいらっしゃるのですか?」と、たずねると、「そうなんです。同性同名で、しかも、同時間なんです。ただ、名前の漢字が、あちらは〇です。」とのこと。私は検査をうけながら、同姓同名の人といあわせたことを楽しく感じたのです。

2階の外来の待合室で、診察の番を待っていると、男性医師の声で、「森〇子さん、〇号室へお入りください。」というアナウンスがありました。私の先生は女性、いつも看護師さんが呼んでくださるので、私ではないとわかります。待合室はかぎ型になっているので、どんな方が〇号室に入ったかも見えません。私の診察の番がきて、「同姓同名で同時間の人がいたんです。」と言う私に「珍しいね。」と、先生は私の気持ちを代弁して下さったようです。

最後に一階の会計で支払いの時、「同姓同名の方がおられたようです。」と、言うと、もう一人の森さんはもう支払いを済ませたようで、年若い会計係の女性は、「そうですね。」と、微笑んだ後、思いがけなく、「お二人ともよい方々です。」と、言い添えたのです。私は旧約聖書の天地創造の場で、神が造られた一つひとつを「とてもよい!」と祝福された、そのお言葉を聞いたように感じたのです。不思議なご縁のある、もう一人の森さんのお幸せも祈っています。