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聖母マリア

シスター ルース 森

聖母マリア
  カトリック教会にはイエスの母であり、教会の母であるマリアを記念する日が一年に何日かあり、8月15日もその1日です。その朝、修道院の庭を歩いていて、自然に生えた一輪のユリの花をみつけて、聖堂のマリア像の前に飾りました。
  その日の夕方、聖堂にゆくと、西日にはえて、聖母像の顔がくっきりとみえました。これまでその顔をあまり注意して見たことがなかったのです。それはまだ年若いマリアのようです。
うつむいていて、何か心に決めたことがあるようです。「マリアはこれらすべてのできごとを心に納めて、思いめぐらしていた。」(ルカ2・19)と繰り返し述べられている聖書の言葉が心に浮かんできました。
  苦しみの多い人生を気高く生きた聖母マリアから学ぶことは本当にたくさんあるのですが、「心に納めて、深く思いめぐらし」て、行動することを、聖母マリアとこのマリア像から学びたいとおもったのです。