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シャロームだより50

 シャロームだより   第50号      2021.3.19 

1.入管法改定案が4月から国会で審議されます。緊急署名による意思表示で改定案がより良いものとなるよう行動しましょう!! 

政府は今年2月19日に入管法改定案を閣議決定し、政府案として国会に提出しています。4月に入れば審議が始まりますが、この政府案には、国連や人種差別撤廃委員会などの人権団体からかねがね指摘を受けているように、保護されるべき難民が救えていない日本の難民認定制度の課題がそのまま残されているのです。国会審議に、政府案への国民の懸念が取り入れられるよう署名による意思表示をしましょう。状況説明文2種類を同封しています。

①日本カトリック難民移住移動者委員会からの手紙の冒頭に「署名は、苦難のうちにある一人ひとりへの連帯のメッセージです」と書かれています。日本カトリック難民移住移動者委員会委員長の松浦悟郎司教、担当司教の山野内倫昭司教の連名によるものです。

②日本カトリック難民移住者委員会HPよりお知らせ (下記のアドレスをダウンロードしてお使いください。)

Microsoft Word – 2102-入管法改悪反対署名.docx (migrants.jp)

Microsoft Word – 2102-petition-amnesty_revised_210309.docx (migrants.jp)

    キャンペーン · 【Multilingual version】入管法を改悪しないでください!“Open the Gate for All” ―移民・難民の排除でなく共生をー · Change.org

    ●署名用紙は2書類あります。「入管法を改悪しないでください」と「移民・難民とその家族に日本で暮らすための在留資格を認めてください」というものです。何枚か入れていますので、関わりのある方々にも是非ご検討をお薦めください。一筆でも多くの署名が集められ、より良い内容の改訂入管法ができることを願っています。

    ●日本の難民認定率(難民申請をして認可される割合)は0.4%程度です。【フランス18.5%、ドイツ25.9%、米国29.6%、英国46.2%、カナダ 55.7%】諸外国に比べて、日本の認定率は極端に低い数値です。日本で難民認定の実務を担当しているのが法務省出入国在留管理庁なのだと知ると、日本の難民認定が、難民を助ける(保護する)より取り締まる(管理する)ことに重点が置かれているのも納得できます。日本の難民認定制度を変えるには根本から仕組みを変えて行く必要があるでしょう。 

    署名用紙は4月12日(月)必着でノートルダム教育修道女会本部オフィスにお届けください。(直接お送りくださっても結構です。)

     

    2.「シャローム平和のための祈りのセンター、3月の意向」を共に祈りましょう。恵みの家が全世界のSSNDを代表して世界の平和のために祈る23日に、またその後にも、コミュニティーで、個人で、またかかわりのある方々と共に心を合わせてお祈りください。

    ①フランシスコ教皇は3月5日、紛争やテロが絶えず、新型コロナウイルス感染が拡がるイラクへ4日間の司牧訪問をされました。訪問が無事であり、イラクにとって新たな展開への希望が生まれたことに感謝いたします。フランシスコ教皇は、2014年~2017年に『イスラム国』(IS)が実効支配をした北部のモスルを訪ね、「希望は憎しみより強く、平和は戦争より強い」と述べて、ISに殺害された住民たちのために祈りを捧げました。教皇が命がけでされたイラク訪問は『すべてのイラク国民にとって非常に重要な訪問』と評価されています。この訪問で始まった和解への歩みが実を結びますように。私たちも教皇に倣って、平和のために更なる信頼をもって祈り、行動することができますようお導きください。

    ②福島原発の汚染貯水は増加の一途をたどっています。2022年にはタンク増設も限界に達するので、国や東電は海か大気中に放出するしかない、と言っています。これは地元住民、福島県民、近県の漁民だけの問題ではなく、日本全国、アジア全域、世界中の問題です。私たちがこの実態を知り、問題解決に向けて祈り、行動することができますよう助けてください。

    ③コロナ禍で親が失業した貧困家庭の子どもたちのために祈ります。昨年5月の日本の労働力調査では、コロナ蔓延以前の同月に比べて、正規社員数が1万人減であったのに対して、非正規社員数は61万人減になっています。そのうち女性の割合が8割とのことです。こうした中で、特に厳しい状況に置かれている貧しい母子家庭の子どもたちに必要な食事や教育の機会が与えられ、子どもたちが貧困の連鎖に陥ることなく心も体も健やかに育つことができるよう、神様が計らってくださいますように。

    ④日本が今、入管法改訂を審議するにあたり、難民・移民の人権を尊ぶ姿勢を育み、「彼らは私たちと共に未来の地球社会を形成していく仲間である」という認識に大きな一歩を踏み出す機会となりますようお導きください。

    ⑤ミャンマーのクーデターがエスカレートしています。抗議デモの弾圧による死者が180名に上っていると言われます。人々が軍政を望んでいないのは明らかです。武力による鎮圧ではなく、国際社会を巻き込んだ対話による解決へと道が開かれますよう、神の特別な導きを祈ります。

    3.お知らせとお願い 

    ●4月は「シャローム国際連帯の省察」はありません。4月9日の連帯の日には、今この世界で苦しんでいる人々、貧しい人々のために、またこの人々と共に祈る祈りを各共同体で工夫をしてお捧げください。

    ●5月3日、今年の憲法記念日にも、新聞紙上に9条改憲反対や平和を訴える意見広告運動が全国的に展開されます。私たちもノートルダム教育修道女会シャローム委員会としてこの運動に参加することにしました。掲載新聞が決まりましたらお知らせします。ささやかでも、平和を守る努力を続けて行きたいと考えています。

    ●シャローム委員会メンバーを求めています。関心のある方、ご質問のある方は、ジュディスにご連絡ください。

    ●「シャローム平和のための祈りのセンター」4月の祈りの意向を募集しています。4月19日(月)までに本部オフィス、またはシスタージュディスまでお届けください。皆さまが日ごろから心にかけておられる思いや願いを是非「シャローム平和のための祈りのセンター」の意向として分かち合ってください。ご一緒に祈ってまいりましょう。