2.幼子イエスが、世界の悲しみ、苦しみ、絶望の只中に、希望の光を灯すクリスマスがやって来ます。「シャローム平和のための祈りのセンターの意向」を共に祈りましょう。

①フランシスコ教皇は１２月８日、使徒的書簡「パトリス・コルデ」（父の心で）を発表され、今年の１２月８日から来年の１２月８日を「ヨゼフ年」とすると宣言されました。

特に、コロナウイルスによるパンデミックのさ中にあって職を失い、経済的に困窮している多くの家族に今必要な助けが豊かに与えられますよう、聖ヨゼフの取り次ぎを願います。聖ヨゼフは決して目立つことなく、謙遜に聖家族に心を配り、必要に際しては勇気をもって敏速に行動されました。私たちも聖ヨゼフにならい、人々のニーズに敏感に応え、行動することが出来ますよう祈ります。

 ②コロナ禍の日本で今年自殺した人の数は1万7000人以上です。コロナでの死者数が10月までで累計2,334人、10月だけでほぼ同数の方が自ら命を断っています。中でも女性の自殺は全体の約3割と80%以上上昇しています。収入の減少、育児や介護、家庭内の問題などの深刻化が指摘されています。女性の自殺の増加には、女性差別といういくら働いても一人では独立した生計を営むのが厳しいという現実があり、又、医療・福祉、小売り、飲食サービスなど感染リスクにさらされる職種に偏っています。女性が希望を持って安心して生きていけるように、社会のしくみを変え、必要な支援が提供できますように。

③年末年始を孤独に過ごす人々のために祈ります。これらの人々が出会いに恵まれ、希望を持って新しい年を迎えることができますよう、必要な助けをお与えください。

④核兵器禁止条約を発効に導いてくださったことを感謝します。日本政府が１日も早く条約に批准しますように。また核保有国を動かし、条約の目標が達成されますよう、そのための世界に広がるネットワークの力を更に強めることができますようお助けください。

⑤主よ、コロナ禍を通してあなたが下さったメッセージを私たちがしっかり受け止め、新しい年を、人類と被造界が共に依存し合い、助け合って生きる再出発の時とすることができますよう、お導きください。