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ニュース

60パーセント

シスター ルース 森

60パーセント 去年の12月、大学の1年生に90分の話をする機会があり、何日も前から心をこめて準備をし、すべてが順調に運んだのですが、なぜか、心に不満が残りました。私が話しすぎ、学生たちも疲れたのではないかと思ったのです… 続きを読む

修道院での会話

シスターメリー・パトリシア久野

今いる修道院には高齢の人が大勢います。耳の遠い人 記憶のあいまいな人などがいますので会話がちぐはぐになりがちですが、長年修道生活をしていますので色々な知恵もあります。 先日、歯がガタガタになったとか、入れ歯の話になったと… 続きを読む

馬ぶねに

シスター ルース 森

馬ぶねにご降誕祭が近くなって、修道院の客間のテーブルの隅に、クリスマスらしい飾り付けをしようとしました。ガンダーラ更紗のハンカチの上に、小さな木彫りの聖家族像と、秋の林で拾った松かさを置きました。そして、その後ろに、試験… 続きを読む

クリスマスの意味

シスタージュディス鎌田

 97歳の母に先月9人目の曾孫が生まれました。男の子です。名前は菊実君。同じ家に住んでいるので、食事の度に顔を合わせます。初めは誰かに抱かれている菊実君をあやしたり、頭を撫でて楽しんでいましたが、今では自分の膝に載せて大… 続きを読む

ある祈り

シスターメリー・パトリシア久野

ある先輩のシスターから聞いた話です。 彼女は高校三年の宗教を担当していました。受験を控えた生徒にとって、直接受験に関係のない「宗教の時間」は、無駄な時間に思えたようでした。 ある時授業に行くと、窓のカーテンを引き、電気を… 続きを読む

「お陰さまで」

シスター ルース 森

お陰さまで」 何年か前、韓国のソウルで3週間過ごしたことがあります。韓国の文化を知り、人々と交わって、韓国語を習いたいという私の願いを、シンスドン教会で働く2人のシスター方が聞き入れてくださり、私一人のために充実したスケ… 続きを読む

堀江さん

シスター ルース 森

堀江さん 何十年も前、京都に来てすぐ、堀江さんというおばあさんと知り合いになり、秋晴れのある日、高雄山へ連れて行っていただきました。美しく紅葉する谷へ何枚ものかわらけを投げた後、お弁当に鯖寿司をいただきました。お酢でしめ… 続きを読む

散歩

シスターメリー・パトリシア久野

通勤していた頃、早朝「 哲学の道」で時々会う散歩の一組がありました。それは、おじいさんと、犬と猫の組み合わせでした。 おじいさんはかなり高齢の方で、家族があるのか無いのか、秋が深くなっても、着古したぺらぺらの浴衣を着てい… 続きを読む

オオセンナリ

シスター ルース 森

オオセンナリ(黒ホウズキ) 秋の気配が濃くなって、オオセンナリが結実を急いでいるようです。千成ホウズキというもう1つの別名のとおり、たくさん咲いた花が落ちた後、ガクが大きくなって小さな丸い実を包んでいます。名の分からない… 続きを読む

誕生日のプレゼント

シスターメリー・パトリシア久野

彼女の二十歳の誕生日を家族で祝っていた時、突然お父さんが立ち上がって、ドイツ語でシューベルトのセレナーデを歌い始められたそうです。彼女は驚き、笑い転げ、皆があっけにとられている中、見事に最後まで歌い終わられたそうです。後… 続きを読む