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シャロームだより52

シャロームだより

 2021.10.18

 第52号

  • COP 26 が始まります

COP 26が10月31日から11月12日まで英国のグラスゴーで開催されます。 世界が注目するCOP 26には、教皇フランシスコも参加しメッセージを発信されます。COP26とは何でしょう。

正式名称は気候変動枠組条約締約国会議です。世界の196ヶ国と欧州連合を加えた気候変動枠組み条約の締約国が、早急に地球温暖化を抑え、地球温暖化によって生じている事態への対応を国際社会全体として進めるための会合です。1995年以来毎年開催されています。COP26は、本来2020年に開催予定でしたが、コロナのため延期され、今年の10月から11月に開催されることになったのです。

1997年、COP3が京都で開かれ、京都議定書ができました。地球温暖化を食い止めるため、大気中の二酸化炭素量を始めとする温室効果ガスの削減が地球存続のために喫緊の課題であり、そのためには世界全体で取り組まねばならないことは確認されました。しかしそれから20年、誰がどのようにそれを実行するかで意見分かれ、「経済活動の推進によって、地球温暖化の原因をつくった先進国が責任をとるべきだ」、「発展途上国が参加しない国際条約には意味がない」と脱退する国も出るなど、京都議定書の目標達成は遠い道のりとなりました。

転機をもたらしたのは、2015年パリで開かれたCOP21におけるパリ協定の採択です。長年にわたる先進国と発展途上国の深刻な対立を経て合意されたパリ協定には、目標設定とそれを守るための仕組みに工夫がなされています。

各締約国が自国にできる最大限の削減計画を国連に提出、5年ごとに結果を国連に報告して、世界各国がこれを検証します。この結果を足し合わせて世界全体としての削減努力の成果が測られ、各国は次の5年に更なる努力目標に向けて挑戦します。目標が達成できなくても厳しい罰則はありません。厳しい罰則によって脱退する国が出れば世界規模の取り組みへの道のりはかえって遠回りになるからです。

パリ協定は、温室効果ガスの排出削減だけでなく、温暖化の悪影響に備える対応策を強化すること、途上国への技術支援や資金支援の仕組み(緑の気候基金)の新設もあります。資金源は先進国と有志の途上国からの拠金です。

パリ協定は、先進国と途上国を合わせて、すべての国が参加する道を開いた画期的な国際協定ですが、その実効性は各国の積極性にかかっているのです。

COP26は、パリ協定が更に効果を発揮するために、具体的ないくつかのルールの合意・決定を目指しています。

  • 「シャローム平和のための祈りのセンター10月の意向」を共に祈りましょう

「シャローム平和のための祈り」は世界中のSSNDが毎月の決められた日に交代で担当している、世界平和のための祈りです。日本の担当は毎月の23日です。4月20日に行われたSSND日本将来計画会議の決定により、「シャローム平和のための祈り」を日本の4共同体が月交代で担当することになりました。(「お知らせ」2021-28 4.28発行 参照)今月は岩倉修道院の担当です。

11 月は今海道町修道院の担当になります。共同祈願の締め切りは11月15日(月)ですので、よろしくお願いいたします。

各祈りの後に全員で右を唱えてください。「主よ、私たちの祈りを聞き入れてください」

  • コロナ蔓延の緊急事態宣言が解除になったとはいえ、コロナへの不安はまだまだあります。早く終息が迎えられますように。また、コロナの影響で体力的にも、気持ちの上でも落ち込んでいる人々、厳しい経済状況が回復に向かいますように。
  • 義理の父親に頭からお湯をかけられて殺されたおりとくんのために祈ります。苦しみのない国で安らかに楽しむことができますように。2人の若い両親が人の命の大切さを徐々にでも理解していくことができますように。うすうす気づきながら何もできなかった警察や児童相談所など役所関係の人々が今後はもっと積極的に行動し、このようなことが2度と起こることがないようお導きください。
  • 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんをはじめ、多くの人々とそのご家族のために祈ります。1日も早くその消息が分かり、帰国することができますように。特に新しい内閣が積極的に対応していくことができますようにお導きください。
  • 世界のあちこちで、また国内でお金がないために希望する学校で学ぶことができない学生に支援の手が差し伸べられますように。
  • 戦争、内戦の為に国を追われて難民となった人々に平和な日々が訪れますように、私たちにできることは何かを教えてください。
  • 政治的に混乱している国々、アフガニスタンやミャンマーのために祈ります。特に仕事に就くことも学校に行くことも制限されている女性が、1日も早くその状況から解放され、自由な日々を送ることができますように。

5. お知らせ

 

⓵ 11 月は久しぶりに≪連帯の省察≫があります。テーマは『平和と非暴力』です。ここに添付いたしますので、私たちが個人としても共同体としても『平和と非暴力』を生き、世界を『平和と非暴力』の場とすることができますよう、共に祈りましょう。

②. 11 月 3日は、第75回目の日本国憲法公布日に当たります。午後1時半より円山野外音楽堂で憲法集会が開かれます。チラシを同封しますのでご覧ください。コロナ情勢が大分収まってきましたので、対面の集会も行われますが、Youtubeで同時配信もされます。URLのアドレスはチラシに書かれていますのでご利用ください。

  世界の平和とすべての人の人権保護を明確に謳う日本国憲法を学び、守り、世界に伝えて行くことができますように!

➂.京都教区 命・平和・環境委員会主催の集いのお知らせを同封します。

テーマは「エコロジーから人権まで」11月13日(土)午前10時から11時です。

  ZOOMミーティングですが、できましたら共同体で助け合い、視聴していただければと思います。