忘れ物
忘れ物
河原町教会での入門講座を終えて、修道院へ帰る途中でのことでした。東西線お池駅で電車を降りて丸太町線のプラットホームに立ったとき、何か手元が軽く感じられ、布の袋を1つ電車の座席に置き忘れたことに気づきました。
長年、いつも、畳んでカバンの中に入れて持ち歩き、重宝して使っている化繊の黒い袋です。中は空の缶の箱や包装紙が入っているだけなのですが、この袋は失ったままにしておくに忍びない思いでした。
松ヶ崎駅に帰ってきて、駅の事務所で、事情を話しました。夜遅い時間にもかかわらず、駅員の方はていねいに応対してくださり、下車した時刻、置き忘れた車両の私の座席の位置、袋の色や中身など聞き取って、太秦天神川駅に電話してくださいました。すぐに返事があって、私の袋が見つかったとのことでした。今夜は太秦天神川駅に留め置き、明朝、お池駅の忘れ物預かり所へ届けてくださることになりました。
たった1枚の袋を夜中にもかかわらず探してくださった駅員の方々の親切をほんとうにありがたく感じました。翌朝一番に受け取りに行ったこの袋を、お陰さまで、今日も使うことができました。