放っておいてください
「放っておいてください」
今朝、ベランダを掃除していて、君子蘭のつぼみが育っているのを見つけました。実は、この株は1月に2つのつぼみを付けていたのです。私は嬉しくて、そのとき、たくさんの肥料を与えました。そのためか、つぼみは2つとも枯れてしまいました。「放っておいてください」という言葉が心に浮かんで来ました。
何年か前、東京の黙想の家で年の黙想をしたとき、食後の散歩の途中、町の小さな水族館で、アマゾン河の大きな魚がじっとしている水槽を見つけました。水槽に張られた紙に、「放っておいてください」と書かれていたのが印象的でした。
この君子蘭の新しいつぼみも「今度こそ、放っておいてくださいね。」と、私に語りかけているようです。